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対決!!天本博士対クラウン
第四百五十五話

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                   第四百五十五話  元気な妹
 梨花は妹の利奈にだ。こんなことを言っていた。
「あのね。前から思ってたけれどね」
「前からって?」
「あんた元気なのはいいけれど」
 それでもだというのだ。
「動く時はあれよ。スカートはいいにしても」
「スカートの下に何かはけってこと?」
「そうよ。はいてる?」
「ちゃんといつも半ズボンはいてるけれど」
 学校の授業で使うだ。それをだというのだ。
「それじゃあ駄目なの?」
「それならいいけれど」
 妹のその話を聞いてだ。姉はまずは納得した。
 しかしすぐにだ。こうも言うのだった。
「それと。汚れた服はちゃんと洗濯機に入れてね」
「服も奇麗になの」
「お風呂も入ってね」
「何かお姉ちゃんって色々五月蝿くない?」
「気になるのよ」
 それで言うというのだ。
「だからだけれど」
「お姉ちゃん前はそうでもなかったけれど」
 それでもだと言うのだ。今度はだ。
「魔女になってから色々と厳しくなってない?」
「そう?前と変わらないと思ってるけれど」
「確かリーダーよね。お姉ちゃんが」
「一応そうなってるけれど」
「だからかな」
 リーダーになったせいで厳しくなったのではないかとだ。利奈は梨花に話す。
「そのせいで厳しくなったとか?」
「そうかしら。けれどね」
「スカートの時はちゃんと下に半ズボンをはくのとか?」
「洗濯もお風呂もね」
「常識っていうのね」
「そう思うけれど。間違ってるかしら」
「私お風呂好きだし」
 利奈はそれは好きだった。彼女なりに奇麗好きなのだ。
 だがそれでもだとだ。彼女は弱った顔で述べたのだった。
「それでも髪の毛洗うのはね」
「まだ嫌いなのね」
「だって。シャンプーが目に入るから」
「そんなこと言わないでちゃんと洗わないと駄目よ」
 梨花の口調は実際に厳しいものになる。
「さもないと汚いわよ」
「ううん、けれど」
「仕方ないわね。それじゃあね」
「それじゃあ?」
「お姉ちゃんと一緒に入りましょう。そうしれね」
 何をするかというのだった。梨花は姉として妹のことを気にかけてだ。そのうえで彼女と一緒に風呂に入ろうというのだった。厳しいがそこには想うものがあった。確かに。


第四百五十五話   完


                     2012・1・11
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