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対決!!天本博士対クラウン
第四百四十六話
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                 第四百四十六話  あっさりと終わって
 華奈子と美奈子はテレビでならず者国家への博士の無差別攻撃が終わったのを見てからだ。そのうえでこう話をするのだった。
「何か博士あっさり終わらせたわね」
「そうよね。何かね」
 こうだ。二人で話すのである。
「今回は妙にあっさり終わらせたけれど」
「というかあの博士って」
 ここで美奈子が考える顔で話すのだった。
「意外と執着心がないわよね」
「そういえばそうね。色々ととんでもないことするけれど」
 華奈子もだ。美奈子に言われて考える顔になった。
 そのうえでだ。こう言うのだった。
「行動の一つ一つにはね」
「執着がないのよね」
「終わらせる時はあっさりで」
「それですぐにまた別のことはじめるから」
 博士のそうした性格に気付いたのである。
「あっさりしてるのね」
「少なくとも執念深くはないわよね」
「確かに。それはないわね」
 こう話していってだ。華奈子がこんなことを言った。
「長生きしててもマッドサイエンティストでも性格はあっさりだったのね」
「逆にあのならず者国家の方がしつこいわよね」
「そうそう。絶対に核兵器の開発と製造諦めないから」 
 そのならず者国家はあくまで将軍様の権力維持のことしか考えていない。そしてその為にはどんなことでもしつこい位にする国家なのである。
 だからだ。必然的に博士より執念深いのである。その国と比べればだった。博士は。
「じゃあ。あたし達も博士のそうした性格を頭に入れてなのね」
「そのうえで相手をするべきじゃないかしら」
「そうよね。しつこい相手にはしつこい相手へのやり方があるから」
「あっさりとした相手にはあっさりとした相手のね」
 やり方があるとだ。華奈子と美奈子は話していく。
 そのうえでだった。今度は華奈子から美奈子に話した。
「まあとにかく。今回の騒動は終わったわね」
「あのならず者国家相手だったから私達には関係なかったけれど」
「それでも終わったから」
「よしとすべきね」
「それじゃあ今から」
 また言う華奈子だった。
「どうする?騒ぎ終わったけれど」
「そうね。それじゃあまずはね」
「ええ。何するの?」
「宿題しましょう。学校の」
 美奈子が言うのは現実的な、それも小学生らしいものだった。
「それを先にしてね」
「ううん、宿題ね」
「それをしましょう。まずはね」
「そうね。宿題を忘れる訳にはいかないし」
「今から二人でしましょう」
 こう話してだった。華奈子と美奈子はテレビを切ってそのうえで自分達の部屋に戻りだ。学校の宿題をするのだった。小学生らしく。


第四百四十六話   完


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