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対決!!天本博士対クラウン
第四百三十七話

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            第四百三十七話  実はジャガイモ好きだった
 小田切君の今夜の食卓はだ。こうしたものだった。
「ジャガイモのふかしかよ」
「それとソーセージなんだね」
「うん、それとこれね」
 ザワークラフトもあった。それも指し示してライゾウとタロに話す。
 テーブルの上に座りフォークとナイフを操りながらだ。小田切君はさらに言う。
「健康的な食卓を考えてね」
「確かに。結構ヘルシーだよな」
「ソーセージ以外は野菜だしね」
 ライゾウもタロもそれはその通りだと言う。しかしだ。
 ここでライゾウはだ。こう小田切君に注意してきた。その注意とは。
「けれどそこでビールは止めなよ」
「ああ、全部ドイツ料理だからだね」
「ドイツ料理に付きものっていえばやっぱりな」
 ライゾウは言った。その飲みもののことを。
「あれだからな。ビール」
「それを飲んだら駄目だっていうんだね」
「実際ドイツ人どうだよ」
 他ならぬ彼等はどうかというのだ。
「肥満多いし禿だってな」
「かなり多いよね、あの国には」
「しかもな。痛風だって多いしな」
 ビールの恐ろしいところだ。痛風にはかなり悪いのだ。
 それに身体も冷やしてしまう。そこが問題なのだ。
 そのことについてだ。ライゾウだけでなくタロも言う。その言うこととは。
「あとビールにだけれど」
「何かな、まだ悪いところあるのかな」
「うん、ドイツ人は朝から飲んでてね」
 これ自体が日本ではない。そうそう滅多には。
「しかも食欲がない時は朝食にね」
「ビールを飲むんだ。朝食代わりに」
「しかもそこに卵を入れるんだよ」
 無論生卵をである。
「どう?朝からそれは」
「確実に痛風になるね」
 小田切君はタロの話にこう答えた。
「絶対にしたら駄目だよ」
「そうだよね。けれどドイツじゃそれが普通だから」
「肥満とか痛風が流行る理由がわかったよ」
 小田切君はドイツ人にそうした病気、肥満はあながちそうも言えないものであるがそれでもだ。そうしたことで国単位でわかっている理由がわかった。
 ビールと痛風のことは最初から知っていたがそれでもだった。
「毎日ビールをごくごくと飲んで」
「しかもそこに生卵を入れて朝からだとね」
「痛風一直線だね」
「そうならない方が不思議だよ」
 タロも言う。
「小田切さんもそこは気をつけてね」
「うん、わかってるよ」
 こう答えてだった。小田切君はそのドイツ風の食事を食べていく。尚主食はパンである。


第四百三十七話   完


                2011・11・9
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