第四百二十七話
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第四百二十七話 先生達の胸
今田先生はふとだ。同居している今日子先生に言った。
今二人はお風呂に入っている。屋敷のお風呂だ。かなり大きくしかも隣にはサウナまである。何人も入られる様な見事な浴槽まである。
そのお風呂の中に二人で浴槽の中にいてだった。今日子先生に言ったのだ。
「今日子ちゃんって胸大きいわよね」
「えっ、香ちゃんと同じ位よ」
今日子先生はその今田先生の胸も見返して言う。
「本当によ」
「そうかしら」
「そうよ」
今日子先生は笑顔で今田先生に言う。見れば二人共スタイルはかなりいい。しかも胸もだ。山が二つ並んでいる様な状況である。
その山を見合ってだ。それで言うのだった。
「香ちゃんの胸だって」
「けれど今日子ちゃんの胸の方が」
「同じ位よ」
笑顔で言う今日子先生だった。
「本当にね」
「じゃあ測ってみる?」
今日子先生はまた話す。
「御互いにね」
「御互いになの」
「そうすればわかるじゃない。どうかしら」
「ううん、それじゃあ」
こうしてだった。お風呂あがりにだ。二人で測ってみた。すると。
「私九十二センチだったわ」
「私もよ」
二人共だった。
「それにウエストは五十八で」
「私も同じよ」
これも同じだった。そしてだ。
「ついでにお尻も測ってみたけれど」
「どれだけだったの?」
「九十センチだったわ」
今田先生は言う。二人は今はパジャマ姿でリビングのソファーに一緒に座っている。今田先生は金色、今日子先生は銀色のそれぞれのパジャマだ。
その姿でだ。先生達は話すのだった。
「それで今日子ちゃんは?」
「私も同じ」
「九十なのね」
「何か全部同じね」
「そうね。背もだし」
見れば確かに同じ位だ。雰囲気も似ているから余計にだ。先生達も自分達自身で言う。
「昔から私達って」
「そっくりよね」
「そうよね」
「何もかもね」
こう二人でにこりと笑って話す。
今田先生も今日子先生も従姉妹同士ということを超えた絆があった。それはまさに双子と言っていいまでのだ。そこまでの絆があるのだ。
第四百二十七話 完
2011・10・5
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