第三百七十三話
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第三百七十三話 この二人も
美樹と梨花もだ。
二人でだ。こう話をしていた。
「どう?二人で魔法をやってみない?」
「二人で?」
「そう、私が木の魔法を使うでしょ」
美樹からの言葉だ。それをしてからだというのだ。
「それで梨花がね」
「私が土の魔法を使うのね」
「そう。それどう?」
こう梨花に尋ねるのである。
「悪くないでしょ」
「そうね。むしろいいわね」
悪くないどころかだ。肯定する梨花だった。
「けれど。難しいわよ」
「難しいのは承知よ」
美樹は強気の言葉で述べた。
「けれどやってみる価値はあるでしょ」
「あえてやってなのね」
「そう、ものにするのよ」
「二人で一つの魔法を使ってみる」
「しかもこれまでよりも強い魔法でね」
こうした条件を着けてだというのだ。
そうしたことを話してだった。彼女達もだ。今度は梨花から話した。
「じゃあ。とりあえずはね」
「やってみる?実際に」
「ええ、そうしましょう」
こう話をして。二人の方針も決定した。まずはやってみる、考えるより先にだ。実際に動いてみてそこから色々としていくというのだ。
だが、だった。二人もだった。
どの服でするかでだ。話になった。
「やるのはいいけれど」
「法衣でやるんでしょ、やっぱり」
「それよりもよ」
梨花は首を捻りながら美樹に話す。
「今は学校だしね」
「学校だからなのね」
「ええ。体操服でしない?」
学校にいるから。それではどうかというのだ。
「どうかしら、それで」
「そうね。汚れてもいいしね」
美樹も梨花の言葉に頷く。体操服は汚れる為にある服だ。しかも動きやすい。
「それじゃあね」
「それでいいわね、体操服で」
「ええ、いいわ」
美樹の言葉に頷く。それでだった。
全ては決まった。体操服ですることになった。話が決まればだ。
二人はだ。すぐに体操服を出して着替えに入ろうとする。着替えは一瞬で終わった。それからだった。
「じゃあ、校庭に出てね」
「はじめましょう」
こう話してだ。二人はすぐに学校の校庭に向かった。
第三百七十三話 完
2011・3・30
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