第三百七十一話
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第三百七十一話 ミルクの後で
ミルクのケーキを堪能した後でだ。赤音はだ。
春奈にだ。こう提案されたのである。
「ねえ。いいかしら」
「んっ、どうしたの?」
「赤音ちゃんの魔法って光よね」
彼女の魔法からだ。話をするのだった。
「それで私の魔法は水だけれど」
「それに何かあるの?」
「組み合わせてみたらどうかしら」
考える顔での言葉だった。
「それはできるかしら」
「魔法と魔法を組み合わせるの」
「そうよ。それしてみたらどうかしら」
「前にもやったことあったわよね」
赤音は少し前を振り返ってからだ。こう春奈に述べた。彼女もおっちょこちょいだが馬鹿ではない。それでこう言うのである。
「魔法と魔法を組み合わせるって」
「だからどうかしら」
また言う春奈だった。
「御互いに魔力も。魔法の質もあがってるし」
「その二つを組み合わせたら」
「どう?赤音ちゃん」
「わかったわ」
赤音は春奈のその言葉にだ。笑顔で頷くのだった。
そしてそのうえでだ。春奈に対して述べた。
「じゃあやってみよう」
「ええ。ひょっとしたら凄いことになるから」
だからだともいうのである。
「やってみる価値はあるから」
「何でもやってみるね」
これは赤音の考えである。彼女は基本的に動くタイプだ。それが悪い方向にいってしまった時にだ。おっちょこちょいになってしまうのだ。
「それで道が開けるから」
「それじゃあ。私達だけでなく」
「あれっ、二人だけじゃないの」
「そう、皆でしましょう」
これが春奈の考えだった。
「六人で一度にね」
「何か凄くない?」
赤音はその話を聞いて述べた。
「六人だと」
「そうかしら。博士のことを考えたら」
六人にとってのライバルだ。その博士のことを考えるとだ。
春奈はだ。やはりこう言うしかなかったのだ。
「皆で力を合わせないとね」
「そういうことなの」
「とりあえず他の皆にも言おうかしら」
「ううん、ここは」
「ここは?」
ここでだ。赤音は彼女にしては珍しく慎重になってだ。春奈に対して言うのだった。そして彼女が言ったことは何なのか。それが問題だった。
第三百七十一話 完
2011・3・23
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