第三百七十話
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第三百七十話 紅茶にも
今田先生と今日子先生はこの時もだった。
二人仲良く紅茶を楽しんでいる。その紅茶は。
「やっぱり朝はね」
「これよね」
朝の紅茶であった。かなり白が強い紅茶だ。
「ロイヤルミルクティーよね」
「朝って気持ちになるわね」
その紅茶を飲みながらこうした話をしている。そのうえで。
今田先生がだ。今日子先生に話した。
「ねえ今日子ちゃん」
「何、香ちゃん」
「今度。牧場に行かない?」
にこやかに笑いながらこう提案するのである。
「どうかしら、それは」
「あっ、美味しい牛乳飲みに行くのね」
「他にはアイスクリームやソフトクリームをね」
「いいわね、それ」
にこりと笑って頷く今日子先生だった。そうしてである。
今日子先生はだ。こんな提案をした。
「八条牧場はどうかしら」
「あそこの牧場に行くのね」
「あそこは。物凄くいい乳牛が一杯いるそうだから」
それでだというのである。
「だからそこにしない?」
「そうね。いいわね」
今田先生がだ。今度は提案に頷く番だった。
にこやかに笑って今日子先生のその提案に頷く。そしてこう話す。
「牛乳は。何にでも使えるから」
「パンと最高に合うからね」
「オートミールにもいいしね」
「パン粥なんてどう?」
「それもいいわね」
洋食、それも朝食系統の話である。
「お昼はそれにしようかしら」
「いいわね。じゃあお昼は軽くそれにしましょう」
「そうしてね」
今田先生の言葉は続く。話はそのままであった。
「八条牧場にもね」
「今度の休みにでも行きましょう」
「その時は皆も一緒でね」
華奈子達のことは忘れていない。そうして。
先生達はロイヤルミルクティーを飲む。その中でだ。
牛乳の甘さと紅茶の苦さを堪能していく。
今田先生がだ。その二つの味を楽しみながらまた今日子先生に話す。
「この紅茶はセイロン産だけれど」
「牛乳は日本のよね」
「それでも。美味しいわね」
「そうね。絶妙なまでに合ってるわね」
「セイロンに負けていないわ」
それが日本の牛乳だとだ。笑顔で話しながら飲む先生達だった。
第三百七十話 完
2011・3・14
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