第三百四十八話
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第三百四十八話 先生の占い
今日子先生との話でだ。今田先生は占いをまたしようと思い立った。そのうえでだった。
夜に街角に出てだ。魔女の法衣と帽子で使い魔達を周りに置き水晶玉を出してだ。占いをしてみるのだった。
「あっ、何か凄い奇麗な人だな」
「だよな。魔女であんな奇麗な人いるなんて」
「凄くない?光る法衣よ」
金や銀といった光り輝く法衣は最高位の魔女が着るものなのだ。
「その人が占うって」
「どんなのかしら」
「凄いんじゃないか?やっぱり」
街を行き交う人達はこう話してだ。先生の前に列を作る。そうしてだった。
先生に占ってもらう。するとだ。
「へえ、俺はそれに気をつけないといけないんだな」
「私の出会いはすぐなのね」
「よし、僕あの学校大丈夫なんだ」
「お金が入るんだね、そうしたら」
先生の占いを聞いてだ。皆明るい顔で帰る。そうしてだ。
暫くしてネットでだ。先生の占いが評判になるのだった。
「当たるらしいじゃない」
「そうなの」
「そうよ。ネットで評判になってるわ」
今日子先生が笑顔で今田先生に話す。二人はこの日は喫茶店にいる。フランス風の白い店の中でだ。ケーキとカプチーノを楽しんでいる。
「絶対に当たるってね」
「私占いはそんなに」
「得意じゃないっていうの?」
「自分ではそう思ってるのよ」
そうだというのである。
「それより今日子ちゃんの方が」
「私より香ちゃんの方が正確じゃない」
「そうかしら」
「タロットはあれなのよ」
どうかというのである。そのタロットがだ。
「少しでも感じるのを違えたらね」
「駄目よね、あれは」
「そうよ。カードが教えてくれることは色々に捉えられるし」
そういうものだというのである。
「だからね。難しいのよ」
「確かにね。トランプでもそうだけれど」
「それでも水晶玉は違うから」
「私の占い方ね」
「そうよ。占う人の能力がそのまま影響されて」
このことをだ。今日子先生は話していくのだった。
「見えるものが違ってくるじゃない」
「それでなの」
「そうよ。香ちゃんは凄くよく見えてるから」
それで正確に占えるというのだ。
「私水晶は使えないからね」
「私もタロットは駄目よ」
そんな話をしていた先生達だった。先生達の占いはそれぞれ扱うものが違っていた。しかし先生達は占いもできることは確かだった。
第三百四十八話 完
2010・12・28
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