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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十話 交渉
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 翌日、学校が終わり、一度家に戻り着替える。
 さすがに黒の戦闘用の服と赤竜布を纏っていくのもどうかと思うので、ジーンズに、シャツに、上着を羽織る。
 要するに普通の私服だ。
 それでも

「念のためもっていっておくか」

 ジーンズの腰にホルスターを身に付けて、グロックを納める。
 さすがにレイジングブルは大き過ぎるし、身につければコートサイズの上着を着なければ隠すのも難しい。
 鞄に入れてはいざという時に取り出す手間もかかる。
 グロックでは元の銃の口径上威力は落ちるが牽制には十分だろう。

 そして、首元に手をやるがいつもの感触はない。

「時間を見つけて新たに作った方がいいかな」

 いつも身に付けていた魔力殺しのアミュレットだが、ジュエルシードを破壊する際に外す暇もなく付けたまま膨大な魔力を使用したため、耐えきれずに破損してしまったのだ。
 魔術師という事がばれているので不要かもしれないが、俺の魔力量を知られないためにも持つのは悪くない。

 家の戸締りをして、家を出る。
 この時間なら約束の時間の十分前には余裕を持って着けるだろう

 そして、俺の予想通り約束の時間の十分前に到着したが、なのはとユーノはもう来ていた。

「少し待たせたか?」
「ううん。私達もさっき来たところだよ」
「なら、よかった」

 なのはの横に座る。
 海からの風が心地よい。
 今日は天気も良かったからのんびり過ごすにはぴったしの場所だろうな。
 ジュエルシードの件に片がついたらフェイト達も誘ってのんびり過ごすのもいいかもしれない。
 その時

「……来たか」

 恐らくクロノが使っていた空間転移と同じものだろう。
 感知結界にいきなり魔力反応を感知した。
 すぐ近くだ。
 俺の予想通り、魔力を感知した方から二人こちらに向かって歩いて来る。
 一人はクロノ。
 そしてもう一人は映像で見た女性、リンディ・ハラオウン。
 俺が立ち上がるとなのはも俺の視線を追って慌てて立ち上がる。
 そして、俺たちと向かい合う。

「昨日は名乗っていなかったな。衛宮士郎。この世界の魔術師だ」
「ご丁寧にありがとうございます。改めて自己紹介させていただきます。
 時空管理局巡察艦艦長のリンディ・ハラオウンです」
「時空管理局執務官のクロノ・ハラオウンだ」
「高町なのはです」
「ユーノ・スクライアです」

 軽く自己紹介をしてベンチに腰掛けて向かい合う。
 リンディ・ハラオウン提督。
 恐らく今この世界に来ている管理局の最高責任者。
 ここでの話し合いがジュエルシードの事に関わるのは当然だが、俺と管理局の関係にも影響するので少し、気合いを入れておく。

「では早速だが本題に入ろう。
 
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