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対決!!天本博士対クラウン
第二百九十七話

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              第二百九十七話  こんな状況でも
 六人は今の状況を今田先生に話す。教室で必死の顔で。
「とにかく博士を何とかしないと駄目ですよね」
「そうですよね」
 こう言うのである。
「さもないとまたどうなるか」
「只でさえ大変なことになってるのに」
 生首が空を飛び首のない身体が街中を徘徊して回る。これを大事と言わずして何というかという状況であった。まさに大騒ぎであった。
「ですからここは」
「どうしましょうか」
 先生は六人の必死の言葉を教壇で聞いている。
 しかしこれといって反応を見せない。しかし六人はまだ言う。
「博士を早く止めないと」
「大変なことになります」
「そうですね」
 これが先生の今回の最初の言葉だった。
「また騒ぎになってますね」
「はい、そうです」
「どうしましょう」
 六人はさらに必死の顔で訴える。
「今回は一体」
「音楽を使うんですか?また」
「それじゃあ楽器用意しますから」
「すぐに」
「皆さん」
 いつも通りのおっとりとした言葉であった。
「今日はですね」
「はい、行くんですね」
「早速」
「お庭に出ましょう」
 そしてであった。言う言葉は。
「そしてお茶を飲みましょう」
「お茶!?」
「お茶って」
「今日は魔法を使ってお茶を淹れる勉強をしますよ」
 まるで何も起こっていないような。そんな言葉だった。
「それでいいですね」
「あのですね」
「それって。あの」
「いいんですか?」
 六人は先生の今の言葉に思わすその目を点にさせてだ。そのうえで問い返した。感情の昂ぶりが一気に消えてしまった形になった。
「博士がまた騒動起こしてるんですけれど」
「生首と身体が」
「今日はお茶です」
 しかし先生は言う。
「いいですね」
「はあ」
「お茶ですか」
 六人は呆然となる他なかった。先生はいつも通りであった。


第二百九十七話   完


                2010・6・11
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