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対決!!天本博士対クラウン
第二百五十一話

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                第二百五十一話  勝負あり
 先生達のその圧倒的な音符攻撃を受けて。ガメオも遂に動きを止めてしまった。
 それを見た六人は驚きを隠せなかった。
「嘘でしょ!?」
「あのガメオを」
「本当に止めるなんだ」
「手強いですよ」
「けれどそれでもです」
 先生達はその六人に対して話すのだった。
「攻撃を集中させればです」
「勝てるものです」
「いえ、それは」
「ちょっと無理かと」
「そうよね」
 六人は顔を見合わせて言い合う。六人にしてみればそれはとても無理な話だった。ここに彼女達と先生達の実力差が出ていた。
「やっぱり先生達って凄いわよね」
「尋常じゃないっていうか」
「確かに」
「皆さんもこうなれますよ」
「自然に」
 しかし先生達は温和な顔のまま言うだけだった。
「魔法を勉強していけばです」
「なれますからね」
「ううん、そうかしら」
「それはかなり」
 華奈子も美奈子もそのことについては自信が持てなかった。
「あたし達が逆立ちしてもね」
「先生達みたいにはなれないよね」
「そうよね」
「そう思うとなれないのですよ」
「諦めたらそれで終わりですよ」
 しかし先生達はそれでも言うのだった。
「ですから諦めずにです」
「少しずつやっていけばいいのですよ」
「それであれにも勝てるのかしら」
「そうみたいね」
 さしもの華奈子も美奈子もそのことには自信が持てないでいた。とても、である。そんな彼女達の前で今ガメオが動きを完全に止めてしまった。
 それを見て。あららめて驚く六人だった。
「うわ、本当に」
「止まった、あのマシンが」
「何てこと・・・・・・」
 それを見てまた驚く六人であった。六人は今は驚いてばかりであった。
 そうして驚いたまま。さらに言うのだった。
「勝ったのよね、これって」
「そうよね、先生達が」
「勝ったわ」
 それは間違いなかった。ガメオが動かなくなったのが何よりの証拠だった。
「これで終わりね、今日子ちゃん」
「ええ、香ちゃん」
 先生達はにこりと笑ってお互いに言い合う。
「これでね」
「一件落着ね」
 先生達は今も同じペースだった。相変わらずのマイペースであった。


第二百五十一話


                2010・1・4
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