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対決!!天本博士対クラウン
第二百四十八話

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                 第二百四十八話  助っ人が
 六人も使い魔達も必死に守っている。その中で。
「ねえ美奈子」
「何?」
 美奈子は隣の華奈子の言葉に応えた。
「そろそろかしら」
「いえ、まだね」
 こう双子の相方に返す。
「それはね」
「まだなの」
「これで終わりじゃないわね」
 また言う美奈子だった。
「このマシンは」
「そこまで強いの」
「あの博士のマシンよ」
 何につけてもそれであった、
「この程度じゃね」
「やっぱりそうなのね」
「エンペライザーだってそうだったじゃない」
 その悪夢の如き戦略兵器である。先程皆で何とか倒したそれだ。
「そうだったでしょ。あれよりずっと強いみたいだし」
「まだまだ我慢なのね」
「そうよ」
 まさにそうだというのである。
「だからね。いいわね」
「いい加減痺れが切れてきたけれどわかったわ」
 この辺りは攻撃的な華奈子らしかった。
「それじゃあまだね」
「我慢してね」
「ええ、じゃあ」
 それに頷いてだった。さらに粘ろうとするとそこで。二人が来たのだった。
「皆お待たせ」
「お菓子はどうかしら」
 こう言って先生達が来たのだ。何と結界を何でもないといったようにすり抜けてだ。本当に何でもないといった様子で、である。
「一杯あるわよ」
「お茶もあるわよ」
「いえ、それはいいですけれど」
「あの、いきなり」
 六人はその先生達に唖然となって問う。
「出て来ましたけれど」
「いいんですか?」
「いいのよ、それはね」
「それにしても。よく頑張ったわね」
 そののどかそのものの声での言葉である。
「それじゃあ後はね」
「先生達も入れてね」
「入れてって」
「あの」
「任せてくれていいから」
「それでもいいのよ」
 六人が言うよりも強く入るのだった。
「さあ、それじゃあ」
「はじめましょう」
 今田先生も今日子先生もマイクを出していた。そうして先生達の歌がはじまるのだった。


第二百四十八話   完


                2009・12・19
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