BFO編ーダブル・マーシャル編ー
36.集う勝者
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やつか.......熱そうだな」
「だろうね」
レイナも苦笑いを浮かべる。
『それでは、十分後、第一試合を開始します!』
俺たちは控え室に戻り、すこし考え込む。やはり、あ二2人のプレーヤーが気になる。
特にルートの方........なんでだ。
何なんだこの違和感!!
「シュウ、時間だよ」
「お、おう」
「なに、また考えこと?」
「まあ、気にするな」
不満げな顔で俺を見る。
「.......しゃあないか。この試合勝ったら教えてやるよ」
「勝ったらじゃなくて.......カ・ツ・の!!」
グッとレイナが顔を近づけてくる。
「お、おう。.......それより、時間だぞ」
「そうだね。それじゃいこ!!」
「おう!」
何度目だろうかレイナと拳を合わせるのは........
さすがの準決勝だ。ブロック戦とはスタジアムのデカさが違う。さっきのブロック戦の時の倍くらいの観客の数だ。
実況者の放送が鳴り響く。
『それでは選手の入場です!!第一ブロック代表、燃える闘志とガッツがとりえ、絶対折れぬ不屈の心の熱気ペア、シュート、中(チュン)』
観客の歓声が響く。
『第三ブロック代表、新生ルーキー。その強さは未知数にしてイレギュラー。シュウ、レイナ、ペア!!』
観客たちの歓声の中、俺たちも試合会場に足を踏み入れる。
少し遠くの方に二人のプレーヤー。両方とも赤色の服に赤い髪、違う点は、肌の色くらいだ。一方は白っぽい色、一方は黒っぽい色だ。
『それでは、試合を開始します!!』
"30"の文字が空中に浮かび上がる。
そしてカウントダウンが始まる。
やはり数字が減るとともに観客の歓声は消えていく。俺たちの前に立ちはだかる赤い二人のプレーヤー。今までのプレーヤーにはない気迫だ。その気迫だけならキリトと同等の気迫だ。
そしてついにその時がくる。
1!
0!
『試合開始!!』
一斉に駆ける!!
「レイナ!そっちを頼む!」
「了解!って.......ちょっと無理かも」
「......そうみたいだな」
二人の相手は俺たちを取り囲むように高速で地面を駆ける。
「なんだこいつら」
「危ない!!」
レイナが声をあげ、俺に覆いかぶさる。
「な、なにしてるんだ、レイナ!!」
レイナは明らかに辺りを見渡し、何かを警戒している。すると人影が高速で俺に覆いかぶさるレイナにもとに飛んでくる。
「グッ!!」
「レイナ!!」
起き上がり辺りを見渡す。やはり二人のプレーヤーは俺たちを囲むように回っている。
「そういうことか」
こいつらは俺たち
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