暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
嵐が通り過ぎて
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
めをとする情報収集などを担当している。あれ? 大差無いな。
 ちなみにだが、篠ノ之束(欠陥人間)の居場所を把握できるのはこいつのおかげである。そしてISのコアを俺に渡したのもこいつの仕業である。最初にコアを手に入れたのも。

(とにかく、俺は明日、明後日は休む。ハデス、フォローを頼んだぞ)
『……了解』
『……なるほど』

 そして俺は二日は休んだが、その時に色々な噂が立ったらしい。





 ■■■





 シャワーを浴びて二日溜まった汗を流す。

『……久々ね、そのあなたを見るのは』

 ジャージに着替えた俺を見てシヴァはそう言った。

「ああ。今まで日寄っていた分は取り戻したからな。セバス、アリーナの確保は?」
『ちょうどいい具合に開いていましたので確保しました』
『織斑千冬を説得しておいたわ。今回の模擬戦に立ち会ってくれるそうよ』

 それは助かる。なんて言ったって今回は事が事だからな。実力の差をはっきりさせるための戦いだ。

『でも、あまりやりすぎないでよ。いつ襲撃されるかはわからないのだから』
「だったら全員潰すまでだ。今回は遠慮なんてしない」
『(ヤバい。久々な悪のオーラにドキッてした!)』

 シヴァが急に顔を背けて体を小刻みに震えるのを見て、何故か悪寒が走った。

「……何だろ、風邪か?」
『……気にしない方がいい。今回の戦闘には支障はないだろう』
「ハデスがそう言うなら大丈夫だろうな」

 ―――コンコン

 急にドアがノックされ、俺はドアを開けると、

「……簪」
「……ちょっと、会いに来た」

 お前は俺の彼女かと突っ込みたくなった。まぁ、誘拐される前は執事だったから別に違和感はないが。

「何か用? 一応、対戦相手とはあまり話したくはないんだけど」
「………大丈夫。私は参加しないから」

 それを聞いて俺は内心で安堵する。本当は出た方が体裁的にもいいんだが、簪はそれをしない。俺が完全に本気を出した時の恐怖を知っているから、それ故だ。まぁ、俺も最初から簪を数に入れていないし、出ないことも予測していた。

「……まぁ、予想通りだ」
「………やっぱり、祐人には敵わない。それに、危ない」
「そりゃあ、あれだけ暴れれば、な。あれ以降は取り入れようとする女子が増えたが全員断ったし」

 あれは酷かったな。まぁ、口下手な簪の代わりに俺がよく断った。
 そう思っていると同時に少し虚しくなってきた。

「……簪」
「……何?」
「……しばらく、抱きかかえさせて欲しい」
「……わかった」

 発言はあれだが、俺に悪意がないと察したのか簪は許可を出した。
 俺はお言葉に甘えて簪を抱き寄せ、しばらくはそのままでいた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ