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学園黙示録 Highschool Of The Dead 〜壊れた世界と紅の狼〜
地獄の舞踏会
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はそういう風に見てたんですか?」
「蒼騎君は違うの?」
「俺は、男と女で見てましたが?」
「そう。……………ねぇ、蒼騎君。お願いがあるんだけどいい?」
「なんですか?」
「こうやって二人っきりの時は、私の事を“静香”って呼んで欲しいの。もちろん、敬語じゃなくていいわ。その…………恋人みたいに話しかけてくれると嬉しい//」
最初、彼は呆気を取られてはいたが、意識を取り戻してすぐに呼んでくれた。
「わかったよ、静香。じゃあ、俺からもお願いだ。真紅狼って呼んでくれ」
「ええ、わかったわ、真紅狼」
そうして、自然と私達は顔を近づけあい、唇を重ねた。
ゆっくりと唇を離して、私はちょっと顔を赤くした。
その時には、朝日を迎え川の中間地点まで来ていた。
「そろそろ、コイツ等も起きそうだし上で見張るとするよ」
「ええ、お願いね。…………真紅狼」
真紅狼は短く、「ああ」と返事した後、上で周りを見張った。
その後、15分後に平野くんと宮本さん、ありすちゃんが目覚め、宮本さんは、上で見張っている真紅狼の傍に寄っていった。
進行が三分の二を過ぎた所で、皆を起こした。
「皆、起きて! もうすぐ川を渡りきっちゃう」
声を掛けると、小室くん達が起きたと同時に川を渡りきり、河原に上がった。
〜静香side out〜
〜麗side〜
無事に川を渡ることが出来た私達は車から降りて裏で着替えた後、車を堤防に上げて、ココから一番近い家が高城さんの家で東坂二丁目だったので、そこに向かうとした。
真紅狼は、「ちょっと仮眠する」と言って、中に入って寝ている。
代わりに見張り役として私と孝が上にいる。
「《奴等》がいないわね」
「ああ。どこかに移動したか潜んでるか」
そう孝は相槌を打ったが、その後、急展開した。
ドカッ!
ドガガガッ!
「ここもいっぱいよ! もういやっ!」
「なんだってんだ! 二丁目に近づく程、奴等が増えてるぞ!?」
車は脇道に逃げ込みながら、高城さんの家に向かっていくが、向かう先の道全てに《奴等》が存在している為、跳ね飛ばしながら進むことにしている。
そして、今進んでいる道の先に私はあるモノを見てから、静香先生に止める様に叫んだ。
「止まって!」
『ええ?! どうして!?』
「このまま行ったら危ない」ということを伝えようとした時、中に居る毒島先輩は気が付いたらしく、急いで叫んでくれた。
『ワイヤーが張られているぞ!! 車体を横に向けるんだ!!』
その叫びを聞いた静香先生は、素早く車体を横にしたおかげで、倒れる心配は無くなったが未だに止まることは無かった。
でもその瞬間、平野のアド
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