3話 体育座りの魔王とジャンケン
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許しの言葉が出た。
そして、それと同時に私達のすぐにすべきことが決まった。
「では、紅蓮様。我々は少々席をはずします
これから、弟君に仕える三人を決めますので・・・」
「わかった。ケンカなどせず、じっくり話し合うといい」
!?
私が退室の言葉を述べた後、紅蓮様の言葉に驚愕した。
何故なら、紅蓮様は私達に釘をさしたからだ。
『暴れず、別の方法で決めろ』
少なくとも私はそう聞こえた気がした。
どうやら、紅蓮様は私達の考えている事などお見通しのようだ。
さすが、紅蓮様!!
「「「「はっ!」」」」
私達は紅蓮様のお言葉を受け止め部屋を退出する。
「ジャンケンです・・・」
「「「ジャンケン・・・。」」」
廊下に出て、私達の部屋に向かって歩き始めた時、イザベラがジャンケンと言い出した。
たしか人間界の単純なゲームだったか?
「おいおい、ゲームで決めるのかよ・・・。」
「じゃあ、サテュラは何か思いつくの?」
ジャンケンの事を思い出していると、サテュラとヨルダの会話が聞こえてきた。
サテュラの意見のようにゲームで決めるのはどうかと思うが、ジャンケンはすぐに結果が出る。
紅蓮様をあまり待たせたくない私達にとってはとてもいい提案だと思った。
私達はアイコンタクトでイザベラの意見に同意し、ジャンケンの構えを取る。
負ければ紅蓮様の弟君に仮とはいえ仕える事になる。
だが、勝てば・・・。
全員が己の思いを拳に乗せる。
『ジャン!』
いざ!
『ケン!!』
尋常に!!
『ポン!!!』
勝負!!!
全員が全員の出した手を見つめる。
そして、勝負の行方は・・・・。
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