3話 体育座りの魔王とジャンケン
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謝しつつその案に乗っかる事にする。
「わかった、そのようにするといい」
「では、紅蓮様。我々は少々席をはずします
これから、弟君に仕える三人を決めますので・・・」
「わかった。ケンカなどせず、じっくり話し合うといい」
「「「「はっ!」」」」
こうして、俺の世間体と国は天使ヒルダのお陰で救われ、
事件の幕は閉じた。
あれ?俺、彼女達の役に立とうとしてたんじゃなかったっけ?
結局は迷惑をかけまくっている、自分に涙しつつ誰もいない自室で体育座りをする。
自室で体育座りをしながら、さめざめと泣く魔王の息子・・・
なさけなっ!!!
ーヒルダ視点ー
突然の紅蓮様の移動命令。
私達4人はとてもショックを受けたのだが・・・。
はたして紅蓮様が大魔王様のように、考えなしで発言するだろうか?
私達は素早く、アイコンタクトをする。
『紅蓮様の発言をどう思う?』
『紅蓮様の事、何か意味があるのでしょう』
『私には紅蓮様のお考えは、わからん』
私がヨルダ、サテュラ意見を聞くが二人はわからないようだ。
使えん。
他の二人と違いって、イザベラは考えているようだが・・・。
私達はイザベラに注目する。
『もしかしたら紅蓮様は純粋に魔力制御の出来ない焔王様が心配なのでは?』
『あー・・・、たしかに紅蓮様ならありそうだな』
『なるほど・・・。確かにその可能性は高い』
『そうね、確かにその方が紅蓮様らしいわ』
イザベラの意見に納得するサテュラ、私にヨルダ。
紅蓮様のお人柄を考えれば簡単な答えだった。
辿り着いた答えにすっかり安心した私は、ある事を閃いた。
三人を焔王様に押し付ければ・・・。
紅蓮様を一人で世話できる
私は三人の様子を伺う。
すると、奴らも私と同じ考えに至ったようで、魔力を漏らして
私達は全員の目を見る。
『どうやら考えている事は一緒のようだな』
『そのようね』
『では・・・・』
『『『『紅蓮様を説得した後で決着をつける!!』』』』
こうして紅蓮様の傍仕えの権利を掛けた戦いを決めた後、私は代表して紅蓮様説得を
始めた。
ー数分後ー
「ですから、紅蓮様。ここは、我々のうち三人が弟君であらせられる焔王様に仮で
お仕えし、一人は今まで通りに紅蓮様にお仕えすれば問題はありません」
数分の時間を掛けて、話を終えた私。
紅蓮様は私の目を見て、最後まで話を聞いていた。
後は紅蓮様の決定しだい・・・。
「わかった、そのようにするといい」
じっくり数秒が経った時、紅蓮様のお
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