暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百五話 敵軍の歌姫、蒼き流星
[4/20]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
まえ」
「!?」
クルーゼはあえてアスランに言った。
「例え相手が君の友人であったとして」
「はい」
「同胞であったとしても今敵ならば我々は彼を撃たなければならない」
「ですがあいつもコーディネイターです」
アスランはキラを庇った。
「話せばわかります、自分がナチュラルに利用されているとわかったら」
「だが」
しかしクルーゼは言う。
「聞き入れない場合はどうするのだ?」
「!?」
アスランに問うていた。
「その場合は。どうするのかね」
「その時は・・・・・・」
アスランの脳裏にキラの優しい笑顔が思い浮かぶ。だが言わなくてはならなかった。今彼は軍人なのだから。言わなくてはならなかった。
「私が撃ちます!」
そして言った。強い決意の顔と共に。
(ほう)
クルーゼはその言葉を聞いて心の中で思うものがあった。だがそれは隠している。
「君の決意はわかった」
そしてアスランに対して言った。
「今後に期待しよう」
「はっ」
アスランは敬礼した。だが彼の心境は穏やかではない。
(キラ・・・・・・)
彼を撃たねばならないことに暗澹たる気持ちになっていた。だがそれをどうすることも自分では出来なかったのであった。だからこそ暗澹になっていたのだ。
アークエンジェルはデブリ帯に到着した。彼等がそこで見たのは廃墟であった。
「これは・・・・・・」
「まるで墓標だな」
ムウがそれを見て言った。
「あの巨大な柱が。まるで墓石だ」
「そうね」
それにマリューが応える。
「何か。凄く不吉な感じが」
「ここで二十万以上死んでいるんだ。それも当然か」
「ティターンズ、相変わらずひどいことをしますね」
ノイマンがここで言った。
「こんなことをするなんて」
「それがティターンズってやつさ。いや、ブルーコスモスか」
ムウはそんなノイマンに対して言う。
「手段は選ばない。それでどれだけ人が死のうともな」
ナタル達を中心としてクルーを出し水や氷を調達する。それはかなり順調にいっていた。
「しっかし、ひでえもんだぜ」
デュオがその中で言った。皆宇宙服を着ている。
「あちこち残骸だらけでよ。核ミサイルで攻撃を受けただけはあるな」
「それだけではない」
そんなデュオにトロワが声をかけてきた。
「もっと見たくないものもあるぞ」
「遺体ですね」
「そうだ。集団自決している者達もいた」
「惨い話ですね」
「それを見たトールやミリアリア達は呆然としていた。仕方ないことだがな」
そう語るウーヒェイの声も苦々しいものであった。
「奴等に正義はない」
「そうだ。だが今は」
「わかってますよ、水ですね」
カトルはヒイロに対して言葉を返した。
「そっちは順調ですけれど」
「物資はどうなんだい?」
「キラのガンダ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ