暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百話 スターライト=セレナーデ
[7/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
有り難う」
「母さん・・・・・・」
二人は抱き合った。こうして母と子は無事再会と救出を果たしたのであった。
「おいケーン!」
そこで後ろからデュオ達の声がした。
「敵はあらかた倒したぜ!ずらかるぞ!」
「目的は果たしたのだろうな!」
「ああ、やったぜ!」
「よし、では行こう」
「この要塞はもう長くは持たない。行くぞ」
「いや、俺はまだここでやることがある」
「何だ、そりゃ」
「タップ、ライト」
「ん!?」
「俺達か!?」
「ああ。お袋を頼むぜ」
「頼むって」
「一体どうしたんだ。一緒に脱出しないのか」
「ちょっとドルチェノフの野郎に用がある。お袋を使って俺を苦しめやがって」
今度はドルチェノフへの怒りが蘇ってきていたのだ。
「一発殴ってやらなきゃ気が済まねえんだよ」
「また馬鹿なこと言いやがって」
「まあいいか」
タップとライトはそれでも納得した。
「じゃあ行きな。お袋さんは俺達が無事ナデシコまで届けるからよ」
「御前はドルチェノフをやりな」
「わかった」
「ケーン」
「母さん、また後でな」
「また無茶ばかりして」
「まっ、それが俺だから。勘弁してくれよ」
ドラグナーの方に向かう。敵はもう残ってはいなかった。だがそのかわりに赤いブレンがそこにいた。
「赤ってことは」
「ケーン、やっぱりそこだったな」
ブレンのコクピットが開いた。そこからクインシィが顔を見せた。
「クインシィさん、何でここに」
「御前と一緒に行きたい女がいてな」
「それってまさか」
「そう、そのまさかだ」
「ケーン!」
「リンダ、どうしてここに」
宇宙服に身を包んだリンダが姿を現わした。ケーンは彼女を見てこれまでになく驚いた。
「私も。ここにいないと駄目だから」
「戦場にか」
「ええ、兄さんを止める為に」
「兄さんって」
「ギガノスの旦那のことだよな」
タップとライトがそれを聞いて顔を見合わせる。
「早く止めないと。兄は死ぬつもりよ」
「死ぬっておい」
「いや、間違いない」
ヒイロが言った。
「あの男は大義の為に生きている。そして大義の為にその命を捨てることを惜しいとは思っていない」
「それじゃあ」
「間違いありませんな。プラート中尉のお兄様はここでドルチェノフと刺し違えるおつもりです」
「どうするんだよ、ケーン」
タップがケーンに声をかけてきた。
「義理の御兄さんなんだろ」
「ちょっと待て、おい」
ケーンがそれに突っ込みを入れる。
「何時俺があの旦那の弟になったんだよ」
「だからリンダちゃんと一緒になれば自動的にそうなるだろ」
「あっ、そうか」
ライトの言葉に納得する。
「それじゃ何があっても助けないとな」
「ヒーローらしくな」
「よし」
ケーンの腹は決まった
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ