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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第百話 スターライト=セレナーデ
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の為にも」
「あの方はここで死んではならない方です」
ルリは表情も言葉の調子も変わらなかったが確かにこう言った。
「ですから。あの人の為にも」
「わかりました」
「問題は誰に貴女と一緒に行ってもらうかですが」
「おい」
ナデシコのモニターにクインシィが姿を現わした。
「私が行く」
「いいのですか?」
「とりあえず場はカントとナッキィでも充分だ。バイタルジャンプで一気にやる」
「場所はわかりますか?」
「やってみる。おおよそのことはこの子が見極めてくれる」
「そうですか。それではお願いしますね」
「ああ。リンダ」
「はい」
「一緒に行こう。そして家族を」
「お願いします」
リンダはクインシィのブレンに乗った。そしてそのままバイタルジャンプで何処かへと向かったのであった。
ケーン達は要塞内を突き進んでいた。敵はいなくなったが戦闘により崩壊寸前になっている要塞は次々と誘爆を起こしていた。
「ウワッ!」
爆風がドラグナー達を襲う。だが彼等はそれを何とか防いだ。
「チッ、えらいことになってきたな」
「ケーン、もうすぐなのか」
「ああ、もうすぐだ」
彼はヒイロにそう返した。
「あの扉の向こうだ」
目の前の鉄の扉を指差して言う。
「あそこにお袋がいる」
「そうか」
ヒイロはそれに頷くと前に出て来た。
「下がっていろ」
「下がっていろっておめえまさか」
「安心しろ、扉を破壊するだけだ」
「っておい」
「大丈夫だってケーン」
タップが心配する彼に対して言った。
「ヒイロは。ミスったりはしねえよ」
「そうだな。こいつが何の考えもなしに何かをするとは思えないしな」
「出力は抑える」
ヒイロはツインバスターライフルを構えた。
「扉だけを。潰す」
バスターライフルに炎が宿った。それは一直線に扉を撃った。
それで扉が破壊された。その向こうには通路があった。
「よし!」
「行くぜ!」
ケーンがその中に突っ込んでいく。その後に仲間達が続く。
「お袋!」
ドラグナーから飛び降りる。他の者もマシンから降りそれに続く。
「クッ、ここまで侵入者が!」
「やらせるか!」
「邪魔すんなって言ってるだろ!」
「御前等が正しいのならギガノスは崩壊しない!」
まずはデュオとウーヒェイが出る。その拳で彼等を防ぐ。
「ここは俺達に任せな!」
「御前等はその間に!」
「済まねえ!」
「今のうちに!」
ケーン達はさらに進む。だがまたギガノス兵達が来た。
「今度は俺が残る」
「俺もだ」
ヒイロとトロワが残った。
「カトル、御前はベン軍曹を頼む」
「ケーン達もな」
「わかりました」
「悪いな、こんなことまで」
ケーンが彼等に対して礼を述べた。だが彼等はそれはいいとした。
「気にするな」

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