第百話 スターライト=セレナーデ
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バっていますよ」
ヒイロの言葉にも何気なく返す。
「何か賑やかになってきたな」
「隠密ってわけにはいかなくなってきたな」
「じゃあルートをそれぞれ変えるか?」
凱はケーンとライトに提案してきた。
「それぞれって!?」
それにタップが尋ねる。
「俺達GGGは敵の陽動に回る」
「そして僕達とドラグナーチームでケーンさんのお母さんをですね」
「そういうことだ。一箇所に集まるよりその方がいいだろう?」
「そうですね」
軍曹は凱の提案に頷いた。
「それも宜しいかと」
「よし、じゃあそうするか」
「了解」
「俺達はこっちだ」
「そして俺達はこっちだ」
ケーンと凱はそれぞれのルートに足を踏み入れた。
そして進みはじめた。当然目の前にいる敵は残らず倒していく。
「敵の部隊はさらに要塞奥深くにまで達しています!」
ドルチェノフにとっては聞きたくない報告が次々と入ってきていた。
「プラートも来ています!」
「奴はどう来ておるか!」
「こちらにまっすぐです!」
「何だと!」
「どうやら裏切り者が続出しているようです!その者達の先導と思われます!」
「クッ!許さぬぞ!」
ドルチェノフは顔を紫色にして呻く。
「やらせるな!」
「ですが閣下!」
戦局がギガノスにとって悲観的から絶望的、そして破滅的になるのは時間の問題であるのは誰の目にも明らかであった。ギガノスというよりはドルチェノフにとってであるが。
「何としてもここに辿り着かせるな!要塞内にある全戦力を集結させよ!」
これが間違いであった。今更集結なぞ無理であった。だがドルチェノフは元帥でありその命令は絶対だ。こうしてギガノスは無理な集結にかかった。
「おいおい、何か急に戦力がなくなってきたぜ」
ゴルディマーグは目の前の敵が減ったのを見てこう言った。
「しかも残ってる奴もそそくさと行っちまうしよ」
「おそらく敵に何かの変化があったのでしょうね」
「問題はその変化が何かね」
ルネはボルフォッグにそう返した。
「どっちにしろ。これをあたし達によくしないとね」
「とりあえず敵を追うぞ」
凱はそう決断を下した。
「敵を追うのかい?」
「ああ、そして敵を倒していく。それがケーン達の為にもなるからな」
「優しいね、やっぱり」
「おいおい、褒めたって何も出ないぜ」
「かわりにケーンの幸せが出るよ」
「ふふふ、そうだな」
要塞内では凱達が敵を追っていた。そして外でも変化が起こっていた。
「私がですね」
「はい」
ルリがリンダに対して言っていた。
「お願いできますか」
「私に出来ることなら」
リンダは強い声でルリに頷いた。
「やらせてもらいます」
「お願いしますね、ケーンさんの為にも」
「はい」
「そしてプラート大尉の為にも」
「兄
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