第九十八話 復活!ギガノスの蒼き鷹
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あ。何か厄介な兄貴ができそうなんでな」
「ああ、それは諦めろ」
「諦めろっておい」
「あの旦那には勝てはしねえさ。何て言うかなあ」
「渋い、けど俺達は」
「そんなの欠片もねえよな」
「そういうことだ。まあリンダちゃんと一緒になれるだけ有り難いと思うんだな」
「そうそう」
「ベン軍曹もダイアンさんと仲がいいし」
「ああ、あのカップルは意外だったな」
「軍曹いい人だしな。何となくわかるけどな」
「男は顔じゃない」
「けれど顔までいいのがあの旦那と」
「ちぇっ、このままだと何か人気まで奪われそうだぜ」
「っていうか何かロンド=ベルの女の子達の間でもあの旦那人気高いぞ」
「格好いいって。プレシアちゃんが言っていたな」
「だって本当に格好いいから」
プレシアがそれに応えてモニターに現われる。
「おっ」
「噂をすれば」
「うちのお兄ちゃん抜けてるから。あんなしっかりした人いてくれたら頼りになります」
「ううむ、そうか」
「マサキの奴、方向音痴だからな」
「そうなんですよ。最近特に酷くて」
プレシアは困った顔になっていた。
「どうしたらいいんでしょう」
「どうにもならないんじゃねえかな、あれは」
ケーンがそれに対して言う。
「あそこまですげえと」
「やっぱり」
「まっ、そこは妹の力量だな」
「私のですか!?」
「駄目な兄貴の世話をするのも妹の務めかもな」
「はあ」
「そういうこと。実は俺も駄目な兄貴だし」
「タップさんもですか」
これは何処かで納得するものがあったようである。
「兄貴は妹を守って妹はそんな兄貴を支える。それでいいんじゃねえかな」
「そうそう、何か俺達らしくない言葉だけどな」
「有り難うございます、何か元気が出てきました」
「俺大概言われてるよな」
「仕方ないニャ」
「おいら達だって困ってるんだぞ」
「ちぇっ、御前等までそんなこと言うのかよ」
クロとシロにまで言われてマサキはさらに苦い顔になった。
「これでも最近道には迷ってねえけれどな」
「それはそうとや」
「何だ?」
ロドニーの言葉に顔を向ける。
「オルファンでクリストフが出て来たやろ」
「ああ、シュウか」
「あいつ。何か色々知っとるみたいやな」
「あいつの知ってることなんて誰にもわからないぜ」
マサキはそう返した。
「何でも幾つも博士号持っている天才らしいからな。あのネオ=グランゾンもあいつが設計、開発したんだ」
「そうなんか」
「あれ一機で宇宙怪獣十億は相手にできるそうだしな。まあとんでもないマシンだよな」
「御前等それに勝ったんやな」
「ああ」
「すっごい苦労したわよ」
リューネも話に入ってきた。
「生半可じゃなくしぶとくて攻撃力もあったし」
「まるで要塞だったな」
ヤンロン
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