第九十六話 ダバとギャブレー
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助けてもらいましたしね」
「あら、彼も来ているの」
「そっ、いつも通りいきなりだけれど」
「それは相変わらずみたいね。けれど今は少しでも戦力が必要な時だし」
「感謝してるわよ。強力な助っ人に」
「今度もバルマーでしょうね」
今まで話を聞いていたサコンが口を開いた。
「そうね」
それはミサトが一番よくわかっていた。
「それもヘビーメタルが中心で」
「ヘビーメタルはモビルスーツで戦うのには癖があるんですよ」
「ビームコートがあるから?」
「はい。だからビーム兵器は使いにくくて」
「それはわかるわ。そういえば最近面白い装甲が開発されたわよ」
「面白い装甲?」
「そう、フェイズシフト装甲っていうの」
「それ、どんな装甲ですか?」
「簡単に言うと実弾兵器用の装甲ね」
「実弾兵器の」
「それによる攻撃のダメージを軽減するのよ。まあビームコートと状態は似てるかもね」
「はあ」
「何でも今連邦軍が開発している五機の新型機に使用するそうよ。テスト用に」
「五機の新型機ですか」
「こっちに回してもらえれば面白いですね」
「まっ、話はそんなに上手くはいかないでしょうね」
ミサトはここではにこりと笑ってこう言った。
「連邦軍も今あちこちで大変だし」
「ネオ=ジオンもティターンズも今のところ大人しいみたいだけれどね」
「ミケーネもね。なりを潜めてはいるわね」
「ええ」
「また暴れるんだろうけれど」
「そしてプラントとティターンズが争ってるし」
「プラント!?ああ、彼等ですね」
「そう、コーディネイター」
ミサトはサコンに応えた。
「彼等の軍はザフトっていうらしいけれど」
「彼等と連邦政府は何もなかったですよね」
「今のところはね」
ウッソに返した。
「けれど。これからはわからないわよ」
「大丈夫なんじゃない?宇宙には三輪長官みたいな人はいないし」
「あたしもそう思うけれどね」
実はこれはミサトも同じ考えだった。リツコにこう答える。
「けれどちょっちね。心配なことがあるのよ」
「それは何?」
「ティターンズよ」
「彼等が?」
「ほら、あそこって元々連邦軍だったから連邦の兵器も多いでしょ」
「ええ」
今ではかなり独自の兵器も使っているが今でもかって連邦軍にあった兵器を使っているのだ。
「それにブルーコスモスってのがティターンズに協力しはじめたし」
「ムルタ=アズラエル理事だったっけ」
「そう、そしてロード=ジブリール副理事。軍需産業のトップだったわね、二人共」
「ええ」
「彼等、どうやらその兵器と人員ごとティターンズに入っちゃったみたいなのよ。当然連邦軍の軍人もごそっとあっちにまた
行っちゃったらしいのよ」
「深刻な事態ですね、また」
「ミスマル司令も困っておられるそうよ」
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