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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九十五話 クワサンの鎧
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兄弟というものは」
それは兄弟というものを知っている言葉であった。彼はそこに何かを見ているようであった。
外ではポセイダル軍を中心とするバルマー軍とロンド=ベルが激しい戦いに入っていた。数で押すバルマー軍に対してロンド=ベルは質と戦術で対抗していた。
「オービットの前に陣を敷け!」
ブライトがパイロット達に指示を出す。
「それで敵の攻撃を抑えるんだ!波状攻撃に注意しろ!」
「フフフ、流石だと褒めておこう」
マクトミンはそんなロンド=ベルの戦いを見て楽しそうに笑っていた。
「地球の戦士達。私の相手となるのに実に素晴らしい」
「確かにそうだけど作戦を忘れるんじゃないよ」
そんな彼にネイが言った。
「あたし達の作戦はあの基地の陥落だ。いいね」
「勿論わかっているよ、ネイ=モー=ハン」
「だったら頼むよ。あたしはアントン、ヘッケラーと一緒に突っ込む」
「うむ」
「あんたは後ろでフォローを頼むよ。いいね」
「わかった。では任せてもらおう」
ポセイダル軍は突撃とフォローに分かれて攻撃に入った。ネイのオージェはサイズを手に戦場を駆ける。
「さあ、あたしの前で死にたい奴は何処だい!」
「死にたくはないが相手になってやるさ!」
レッシィのヌーベルディザートがその前にやって来た。
「ネイ=モー=ハン、あんたもしつっこいね!」
「それもこれもギワザ様の為さ!」
ネイは高い声でレッシィにこう返す。
「あたしはギワザ様の為なら命だって捨てるさ!」
「フン、悪い男に惚れたね!」
「ほざくんじゃないよ、小娘」
だがネイはその言葉に気を動転させたりはしない。
「御前みたいなのにあたしとギワザ様のことがわかってたまるものか」
「その前にわかろうとも思わないね。ただ」
「ただ。何だい?聞いてあげるよ」
「裏切られて捨てられないようにするんだね」
「ご忠告痛み入るよ。それじゃあこれは御礼だよ!」
ネイはサイズを大きく振り被った。
「死にな!真っ二つさ!」
「生憎そうそう二つになりたくはないんでね!」
そのサイズをセイバーで受け止める。
「チイッ!」
「どうしたい!?腕が鈍ってるんじゃないのかい!」
「言ってくれるね、この程度は挨拶代わりさ!」
「じゃあ本気ってやつを見せてもらうよ!」
二人の女が激しい戦いに入っていた。そして左翼では別の動きがあった。
「どういうことだ、これは」
左翼を預かるリョクレイはクワサンを見て首を傾げさせていた。
「バイオリレーションの状態が不安定だというのか」
「何故御前は顔がないのだ」
クワサンは一人意味不明なことを呟いていた。
「どうして顔がないのだ」
「まずいかもな」
リョクレイはそんなクワサンを見ながら言う。
「このままでは」
「クワサン殿、心配されることはあり
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