暁 〜小説投稿サイト〜
チートだと思ったら・・・・・・
八話
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、そう考えている学園長にこの部屋にいる”もう一人”の声がかけられた。

「ジジィ、いつまで待たせるつもりだ?」

「ふぉ? これは……分かった。すぐに援軍を送る準備をしよう。それまで何とか持ちこたえてくれ」

学園長京都はへ援軍を送るべく、目の前の相手に取引を持ちかけた。



一方、本山の風呂場には二人の少女がいた。一人は明るいオレンジの髪を二つに縛り、手に大きなハリセンを構えた少女、神楽坂明日菜。もう一人は黒いロングヘアーの少女、近衛木乃香。二人は突如起こった異常に無事である仲間、ネギ・スプリングフィールドと桜咲刹那と合流すべくここにやってきたのだ。だが、まだ二人の姿はない。

「はぁはぁ……」

「はぁはぁ」

ここまで休まずに全力で走ってきたこともあるが、この異常事態に気を張っているため二人の息は荒い。誰もいない風呂場に二人の呼吸音だけが響く。

「!?」

一閃。背後に何か嫌な気配を感じた明日菜が振り向きざまにハリセンを振りぬいた。その行動が功をなし、背後から歩み寄っていた少年の顔をはたき飛ばしていた。

「すごいね。まるで訓練された戦士の様な反応だ。けど……」

だが、明日菜はやはり魔法を知ってまだ間もない少女でしかない。少年のすばやい行動に今度は反応できず、魔法の詠唱を許してしまう。巻き起こる石化の煙。それをまともに受けた明日菜は全身を石へと変える……はずだった。

「キャアアッ!? 何よコレーッ!?」

「!?」

近衛は急変した場に、明日菜は服だけが石化し裸にされたことにそれぞれ驚いていたが、この場で一番驚いていたのは明日菜をそんな状態にした少年であった。

(僕の石化を抵抗……いや、無効化した? だといたら彼女はまさか……いや、今はとりあえず置いておこう)

気になる事ではあったが、当初の目的を果たすべく式を呼び出し近衛を捕獲させる。明日菜がさせまいと声を張り上げるが羞恥から身を抱きしめ動くことのできない明日菜には止める術はない。

「行って」

少年は式に指示を出し、この場から離れさせようとするがさすがにそれを黙って見ているわけはないらしく、片腕で胸を隠しているものの明日菜が立ちあがり今にも飛び立たんとする式へと向かう。

「水妖陣」

だが、それを少年が見逃すわけもなく。水で形成された無数の手によって体を拘束される。丁度いいと思ったのか、少年は先ほどの無効化について聞くが、それを明日菜に答えられるはずはなかった。

「じゃあ、死ぬまで笑っててもらうね」

「ちょっと待って待ってー!?」

戦力の無効化を図るべく、明日菜は長時間にわたるくすぐりを受けることとなった。



「明日菜さん!」

ネギ達が風呂場に辿り着くと、風呂場の真
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