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チートだと思ったら・・・・・・
七話
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ょうし」

現在、明日菜と桜咲の二名は旅館の見回りを行っていた。勿論、魔法関係の襲撃がないかを警戒して、だ。今日は襲撃がないだろうと予測はしたものの、それはあくまでも予測。若干緩めこそすれ、警戒を解いていいというわけではないのだ。

「それにしても、向こうももう少し気を使ってくれないかしら? 一般人にバレたらどうするのよ」

前日の襲撃、当事者であったこのかは勿論他のクラスメイトにもバレてしまう可能性は十分にあった。魔法等に関しては秘匿されていると聞いていたが、案外適当であるのかもしれない。そんな考えが明日菜の頭をよぎった。

「そうですね、今になって思い返せば少し強引過ぎだったと言えるかもしれません。……お嬢様に裏に関して知られるわけにはいかないと言うのに」

最後の呟きは明日菜に聞こえる事は無かったが、桜咲が何かを心配していることぐらいは分かった。そういえば、と明日菜の頭に修学旅行前、友人である健二との会話が思い出された。





「明日菜も関わってしまったか……」

「まぁね」

エヴァンジェリンとネギの戦いから数日後、二人はとある喫茶店で待ち合わせ話をしていた。内容は勿論”魔法”関係のものだった。

「俺は積極的に何かをしているわけじゃないし、普通の魔法使い達が何をしてるかも良く知らないから偉そうなことを言えないが……危険だぞ? その内、この前よりももっと危険な事に巻き込まれるだろう。このまま関わり続けるならな」

「………………」

まだ短い付き合いだが、それが嘘ではないと顔を見れば分かる。そして、彼が自分を心配してくれているということも。

「確かにそうかもしれない。でも、健二やネギはそっちにいるんでしょ? それを私は知っちゃった。なら、放っておくなんて出来るわけがないじゃない。危険があるって言うなら、なおさらよ」

「優しいんだな、明日菜は」

「なっ!?」

言われた言葉に顔が真っ赤に染まるのが分かる。同年代の異性にそんなことを言われたのは当然初めてだった。親身になってくれるとは言え、あくまでも生徒・子供に対する様な接し方をしているように感じる高畑とは違い、彼は神楽坂明日菜と言う個人に向けられた事を何となく感じ取ってしまったことも要因だ。

「ど、どうしてそういうことになるのよ!」

「心配だから関わるんだろう? 子供先生が」

「べ、別にそういうわけじゃ……」

取り乱してしまった自分が恥ずかしくなり、極端に大人しくなってしまう。これも、想い人の高畑以外では初めてのことだった。

「話を変えるが、ネギ君には気をつけた方がいい」

「は? えーと、それってどういうこと?」

「彼は魔法使いの村で育った生粋の魔法使いと言うことだ。魔法を使うのが当た
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