三話
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の魔法って、エヴンジェリンが使っても服が脱げる、エヴンジェリンが使ったのは氷属性だから砕けた、か? んだよな。本当に、女性の敵と言える魔法だ。
そんなことを考えている間に茶々丸が登場。ネギが捕らえられている。
「いた!」
急いで周りを見渡すと、凄い勢いで駆けて来る明日菜の姿を発見した。
「投影、開始」
黒塗りの弓と矢を投影する。必要はないだろうが、保険だ。
「よし、何事もなく終わったな」
エヴンジェリンは引き、ネギは無事だった。恐らく、原作通りに事が進んだのだろう。弓と矢を消し去り、帰ろうと歩きだそうとした所で……
「ほぅ……何が終わったんだ?」
俺は……時間が止まったかの様な錯覚を覚えた。
今、後ろに誰かがいる。……誰か? そんなもの、確認するまでもない。
「どうした? コチラを向いたらどうだ?」
先程まで、ネギと一戦交えていた真祖の吸血鬼。エヴンジェリン・A・K・マクダウェルだ……
「茶々丸」
「はい」
足音が近付いて来る。これも確認するまでもなく、茶々丸のものだろう。僅かに、機械音の様なものも交ざっている。
「!?」
自分の肩へと何かが向かって来るのを感じ取った瞬間、俺はその場を飛び退いていた。
「ようやく動いたか。それで、貴様は一体何をしていた?」
黒いマントに身を包み、睨む様にして見据えてくるエヴンジェリン。俺はその姿を見ながら、この場をどう切り抜けるか考えていた。
(まさか見つかったとは!? 不味いな……今の俺では封印状態のエヴンジェリンが相手でも勝てないだろう。それに茶々丸もいる)
戦闘等経験したことのない俺には、考えども考えどもろくな案が浮かんでこない。とりあえず、いつでも投影ができる様に脳裏に設計図を描き始めた。
「どうした? 早く答えろ」
「何故、君に答えなければいけない?」
通用しないだろうと分かっていながら、俺はそんなことを口にした。
「アレだけジロジロ見ておいて何を言うかと思えば……貴様、ふざけているのか?」
やはり、バレていた。いくら距離があったとはいえ、気配を隠す術等全く知らぬ俺がずっと観察していたのだ。エヴンジェリン程のものなら気付いてもおかしくはない。
「魔力の隠蔽は見事なものだったが、それ以外は素人だ。それが解せん」
どうやら、魔術回路はこの世界において非常に優秀な様だ。しかし、本当にどうしたものか……まだ、解決策は浮かばない。
「………………」
「答えないつもりか……仕方がない。茶々丸、少しいたぶってやれ」
「分かりました。すみませが、マスターの命令ですの
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