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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第九十二話 果てしなき旅立ち
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ける為にここに来た」
「決着か」
「そうだ、貴様を倒す」
その戦艦にいるネオネロスを見据えて言った。
「ネオネロスよ」
そしてまた言う。
「ドクーガの時代は終わったのだ」
「ふん、こざかしい言葉を。だがわしをよくここまで追いつめた」
しかしネオネロスも臆してはいない。堂々とした調子で返す。
「それは褒めてやろう」
「今更悪あがきはしない事だな。宇宙へはばたく地球のソウルは既に誕生した」
「あのケン太とかいう少年か」
「そうだ」
サバラスは答えた。
「彼こそがこの地球のソウルなのだ」
「だがそのソウルには御前がなるはずだった」
「・・・・・・・・・」
サバラスはその言葉には答えなかった。沈黙しているだけである。
「地球と人類の暗黒面を長きに渡って支配してきたわしが生み出した御前がな」
「私にその資格はない」
そしてようやく口を開いてこう言った。
「地球を支配する道具として御前に試験管の中で作り出された私にはな」
「知っていたのか、御前は自分の生まれを」
「御前は地球の支配のためにビムラーの力を欲した」
サバラスはそれに応えて言った。
「そして、そのためにソウルに選ばれる人間を自らの手で生み出そうとした」
「その通りだ。そして」
「その内の一人が私だ」
「そしてわしの下から御前は逃げ出し、他の候補達の存在も全て無駄に終わったがな」
「無駄だと!?」
しかしサバラスはその言葉を否定する。
「そうではないぞ、ネオネロス」
「何だと!?」
「少なくとも、逃げ延びた私はこうして貴様を倒すためにここにいるのだ」
「そうか・・・・・・」
「悪の申し子として無理矢理生み出された私は、生み出した御前を倒す事でお前から解放される」
静かで落ち着いた声であった。しかしそこには怒りと憎しみが深く宿っているのがわかる。
「それが私の生き方だ」
「わしは地球と共に生きてきた」
ネオネロスもそれに応えて言う。
「御前達に倒されて地球を他の誰かに委ねるわけにはいかぬ、地球はわしのものだ」
「戯言を」
「誰にも渡さぬ。渡すぐらいなら破壊した方がよい」
「そうはさせない。その為にも」
グッドサンダーの照準を合わせる。そしてビームを放つ。
攻撃は確かに戦艦を直撃した。戦艦は炎と化し光と音の中に消え果てた。だがそれで終わりではなかった。
「無駄なことを」
オレンジの光球が海の中に沈んだ戦艦の上にあった。そしてそこからネオネロスの声が聞こえてきた。
「数百万年を生きてきた私だ、武器では倒せぬ」
「何っ」
サバラスはその数百万年という言葉に反応した。
「ネオネロス、貴様は一体何者なのだ!」
「人間が生み出した同じ人間に対する恐怖、怒り。悪魔であり神であり」
彼は不敵に笑って言う。
「さあ、私は一体
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