第九十二話 果てしなき旅立ち
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ならない者はいなかった。
「甲児君」
大介は真顔で甲児に尋ねた。
「三匹の獣達が僕達に協力してくれているのはわかるんだが」
「ああ」
「何故彼等が。これはどういうことなのだ」
「ふっ、知れたことだデューク=フリードよ」
ブンドルはいつもの気取った仕草で言った。
「私達もまた地球の為に今ここにいるのだよ」
「嘘だろ、それは」
トッドがまず突っ込みを入れてきた。
「その怪しい外見で言われてもな。まあ人は外見じゃねえが」
「あの三人は特別よね」
キーンもトッドの言葉に頷く。
「見るからに、だものねえ。それでよくもまあ」
アムもそれは同じであった。誰も彼等を信じようとはしない。
「ええい、外見は関係ないわ!」
「わし等は決して怪しいものではない!」
カットナルとケルナグールがたまらず反論するがやはり誰も信じようとはしない。ナオトに至ってはこう言う始末であった。
「幾ら何でも肩に烏止まらせてたり青い肌してたり戦場でグラス片手にしてりゃ説得力ないだろう」
「そういや滅茶苦茶変だよね、連中」
雅人がそれに頷いた。
「シャピロも大概だったけれど」
「貴様等、わし等が信用できぬのか!」
「わしは議員に立候補するのだ!支持者がいなくては困る!」
「わしはニューヨークにいるかみさんを守るのだ!」
「・・・・・・世の中間違っている」
エイブがケルナグールのいつもの言葉を聞いて呟いた。
「あの様なあからさまに怪しい男に美しき奥方なぞと。やはりこの世の中はどうかしている」
「言うに事欠いてそれか!」
「だからわし等はそもそも人を無闇に殺したりもせぬわ!」
「美しい地球はそのままにだ」
ブンドルも言った。
「美しき地球を守る為に今諸君と協力しようと言うのだ。その申し出、断るというのか」
「どうしますか、博士」
ミドリが大文字に問うた。
「彼等の申し出を。受けますか」
「そうだな」
大文字は腕を組んだ。そして考えながら答えた。
「今は少しでも人手が欲しい。彼等の申し出、受けよう」
「よかろう」
ブンドルはそれを聞いて満足そうに声をあげた。
「あのロンド=ベルと共に戦う。栄誉なことだ」
「では早速行くぞ!」
「うむ!」
「ミュージックスタート!」
ブンドルはまた音楽をかけさせた。
「ロンド=ベルとドクーガの最初で最後のダンスだ。美しく戦え戦士達よ!」
「確かにドクーガとしては最後だな」
「そうだな。その後はわからんが」
「よーーーし、のってきたぜ!」
それにバサラが呼応する。
「どいつもこいつも歌いやがれ!俺の歌を聴けーーーーーーーーーーっ!」
何はともあれドクーガの面々も戦闘に参加した。そしてミサイルを次々に破壊していく。
ミサイルはその数を順調に減らしていく。だが最後の一発が危なか
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