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久遠の神話
第一話 水の少年その九
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してきたのは。
 二振りの日本刀だった。どちらも同じ大きさだ。
 その赤く輝く刀を見せてだ。上城に話すのである。
「これな」
「何時の間に」
「背中に背負ってるんだよ」
 これは誤魔化しの言葉だ。しかしそれでも上城は今の言葉は信じた。話があまり急なので細かいところまで考えが及ばなかったのだ。
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