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IS  〜インフィニット・ストラトス 漆黒と純白と紅の狼〜
双響狼
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くぅ、憎たらしいほど戦い方を分かってる!
私が体勢を立て直している間に、武器を持ち直し再び接近してくる。


「ですが………! 私にも意地ってのがありますわ! ブルー・ティアーズ!!」


体勢を立て直しながら、左手を振る。


《ブルー・ティアーズ》は敵の機体を囲みながら集中砲火を食らわせた。
すると、一発掠っただけで相手のシールドエネルギーが多く減った。


「なるほど、読めましたわ! その機体は機動力が高い代わりに防御力が普通の時よりも低いのですわね!!」
「だから、どうしたよ?」
「それが分かればこっちのものですわ!」


私は、微かな勝利の光の道を見えたと思った。
そう誰もがそう思ったのだ。


「………なら、もう一つの姿を見せてやろう」


彼はそう言った。
私はハッタリだと思い、その言葉を聞き流した。
全ての渾身の一撃を敵に向けた。
アリーナの上空は、あちこちで爆発を起こし赤い光よりも白く染まった。


「ハァ………ハァ………、これで………今度こそ終幕(フィナーレ)ですわ」


だが、いつまで経っても敵の操縦者は爆発の中から出てこなかった。


「ああ、確かに終幕(フィナーレ)だな。………………セシリア・オルコット」


声が聞こえた瞬間、私は信じたくなかった。
まさか、聞き流した言葉が本当になるなんて………。


「そんな………私の全力が…………!!」
「あれが全力だと? それなら俺を落とすには足りない火力だな。俺を倒したければ、一年の専用機全員でかかってこい。それぐらいの戦力じゃないと話にならんぞ」


その姿はさっきの姿と多少似ている部分があったが、全体的に違うところが目に付いた。
色が180℃変わっていたのだ。
先程は純白が今度は漆黒に変わっていた。
たてがみの色も変わっていて、金色が銀色に変わっている。


「なんなんですの! その機体は!?」
「おいおい、俺の機体名を忘れたのか? 俺の機体名は『双響狼(ツヴァイ・オルガロン)』………これで意味がわかるだろ?」


敵の男は、意味深な笑みを浮かべながら喋る。
私は男の言った言葉を反芻させた。
『双響狼』………双………二つ………ま、まさかそういう意味なんですの!?


「その機体は、二つのスタイルを保有した機体何ですわね!?」
「御名答。さすが、代表候補生だ。………そうだな、正解の証に一つだけコイツの性能を教えてやろう。本来ISには、基本装備(プリセット)後付装備(イコライザ)、そして拡張領域(バススロット)というのがあるよな? だが、それは一つのISに一つだ。それが当り前だ。だがな、この『双響狼』は違う。二つのスタイルに基本装備(プリセット)と後付装備(
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