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その男ゼロ ~my hometown is Roanapur~
#45 "dizziness"
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穏やかじゃないな。ジョークだとしたら笑えないぜ、ロック」

残念ながら俺の冗談のセンスはいまいちらしい。
それもどうでもいいことではあるが。
声を掛けてきた男のそれとたまたま合わなかっただけなのかもしれないわけだし。

「別に俺達はお前をどうこうするつもりはない。
まあ、招待の仕方が著しく礼を欠いた事は認めるが。
些か手詰まりでな」

男の声から判断するに段々近付いてくるようだ。
多分この部屋は声の主のものなんだろうな。
俺に声を掛けてくるという事は、俺は確かにこの世界に"在る"のか……
男に独り言の趣味が無い限りはそういう事なんだろう。
そう言えば、この声には聞き覚えがある。
以前事務所に仕事を依頼しに来たことがあったはずだ。
珍しくレヴィが少し緊張していたような気がする。
何でもバラライカさんと並ぶこの街の顔役なんだそうだ。
香港に本拠を構える中国系マフィア三合会(トライアド)そこの幹部だという男の名は確か……












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