1話 魔王に生まれ変わりました。
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ー紅蓮視点ー
どうも紅蓮と申します。
15歳という若さで死んでしまった俺なんですが・・・。
何故か、悪魔の・・・大魔王の子供になってました。
いやー、本当に驚いたよ。
まあ、生まれた後もかなり凄い事があったけど無事10歳になりました。
ちなみに凄い事なんだけど・・・・。
ケルベロスを退治したり、ゴロツキを殲滅したり、
後、ドラゴンみたいな生物と戦った。
なんでそうなったかと言うと・・・・
『討伐?メンドイから息子に任せるわ。』
と、父である大魔王の一言で毎回、危険地帯へ……。
もう、何度死に掛けた事か!!
侍女悪魔見習いのヒルダにイザベラ、ヨルダ、サテュラが居なかったら今頃……。
やばい、白骨化した自分しか想像でいない。
それにしても、あの子達は強い。
なんか、俺が気づかないうちに全てが終了してるんだよ。
ドラゴンの時は少しは彼女達の役に立とうと石を投げたけど……。
本当に俺って役立たずだよね……。
しかも皆は気を使っているのか……。
『さすが紅蓮様!』
『見事な作戦です!!』
『さすが、次期魔王様!!』
『いつか、大魔王様を越えるんじゃないですか!?』
なんて褒めてくる。
おそらく、主である俺に手柄をくれたのだろう。
だって俺、逃げてただけだし……。
まさに、彼女達の手柄を横取りする悪魔。
あ、俺……悪魔だった……しかも大魔王の息子。
自室にある王様の座るようなイスに座り、よどんだ魔界の空を見つめる。
は〜……。
彼女達に何か出来る事ないかな……。
俺の傍で待機している、同い年ぐらいの少女達に自分ができることを考える。
ーヒルダ視点ー
現在10歳になられて間もない、主である紅蓮様。
魔界の空を見て何をお考えになられているのだろうか?
私達は空を眺めている紅蓮様の美しい横顔をみながら考える。
おそらく、私達には考えつかないような素晴らしい事をお考えになられているに
違いない。
あの方は本当に凄い。
まるで頭脳は大人、見た目は子供のようなお方だ。
同年代と聞いたときは嘘なのではないかと思ったが、本当に同年代らしい。
しかも、とんでもなく強い。
今よりも幼いときに大魔王様の命で私達を連れて
魔物やゴロツキ、ドラゴンなどを討伐されたのだ。
魔物は走る紅蓮様を追いかけて、紅蓮様が通った穴に嵌る。
嵌った際に何かが刺さったのか、血を流していた。
少しの間は抜け出そうと動いていたが、動いたせいで余計に血を流したのだろう。
魔物は動かなくなった。
ゴロツキの時も紅蓮様は凄かった。
ゴロツキ達を誘い出し、奴らのアジトの罠に嵌める。
罠を見つけ出した紅蓮様の観察眼は本当にすばらしい。
罠に嵌ったゴロツキたちは自
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