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その男ゼロ ~my hometown is Roanapur~
#41 "I shall have to accept darkness. because……"
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を・・したわ。
たくさんたくさんたくさんたくさんたくさん
いっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱい
あの子もあの子もあの子もあの子もあの子も
この子もこの子もこの子もこの子もこの子も
男の子を男の子を男の子を男の子を男の子を
女の子を女の子を女の子を女の子を女の子を
斬り・・して斬り・・して斬り・・したわ
ナイフでナイフでナイフでナイフでナイフで
殴り・・して殴り・・して殴り・・したわ
硬い棒で硬い棒で硬い棒で硬い棒で硬い棒で
・・して・・して・・して・・して・・した
にいさまとにいさまとにいさまとにいさまと
からだのどこでもない違うところが痛かった
からだのどこにも無い違うところが痛かった
でもやっぱり痛くなくなっていった。
本当にそんな痛みを感じていたのかすらも分からなくなった。
からだのどこにも無いものはこの世界のどこにもないのかもしれない。
だってどこにも無いのだから。
そんな風にも思ったっけ……
「………」
静かに目蓋を開く。
当然わたしは変わらず店の中で立っている。
わたしたちが作り上げた死体に囲まれて。
ああ……ここもやはり"闇"なんだ。
天井を見上げ鼻から大きく息を吸う。
ツンとした血臭が鼻をつく。
懐かしくてとても優しい血のにおい……
わたしは今も"闇"に包まれている。そうしなければ生きていけないから。そこ以外に居場所なんてないのだから。
これからもたくさんたくさん誰かを殺そう。
これからもいっぱいいっぱい命を奪おう。
誰かに殺される前に、奪われる前に。
だって、わたしたちは……
「ねえさま もういいよ」
入り口からにいさまが顔を覗かせる。おじさんを車に載せ終わったのでしょうね。
「ええ 今行くわ にいさま」
そう返事をして店の入り口へ向かう。
最愛のにいさまの元へ。
わたしたちはどんな時も常に一緒にいるの。
わたしはにいさまで、 にいさまはわたしなのだから。
「もう大変だったんだよ ねえさま全然手伝ってくれないんだから」
「それくらい簡単に出来ないとダメよ にいさまは男の子なんだから」
入り口で二人笑いながら会話を交わす。
わたしとにいさま
にいさまとわたし。
永遠に一緒にいるわたしたち。
永遠に"闇"に包まれて生きていきましょう
愛しているわ…にいさま……
「そこの子供達、ちょっと待つね」
店から出るわたしたち二人に横合いから呼び止める声が飛んでくる。
不思議な発音の英語だなと思いながら、声が聞こえてきた方を見ればそちらには一人のおにいさんと二人のおねえさんが立っていた。
「随
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