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その男ゼロ ~my hometown is Roanapur~
#40 "killed in action"
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もおばさんの部下なんだろ。
それも今まで殺したような奴らとは違う。
今までのはちょっと斬りつけただけでも、わんわんと泣き叫ぶような連中だったからね。 中々いいなあ、このおじさんは。
「おじさんはバラライカの部下でしょ。
最後に何か言い遺すことはある?
せっかくだからロシアのおばさんにも伝えておいてあげるよ。
おばさんとその仲間を殺す時にね」
これはほんの気紛れ、ちょっとしたサービス、楽しませてくれたおじさんへのお礼。
さて、おじさんは何て言うかな。
ニコニコしながら待っていると、
「た…」
おじさんは俯いてボソッと何かを呟いた。
う〜ん、ちょっと聞こえないなあ。
「おじさんごめんね。よく聞こえないや。もうちょっと大きな声で言ってくれる?」
ぼくはそう言って前屈みの姿勢になり、顔をおじさんに近付ける。
「た、たいい……」
多少はハッキリ聞こえるようになったけど、未だ聞き取りづらい。
仕方なく更に顔を近付ける。
「ほらほらおじさん頑張って。人生最後の言葉だよ、ちゃんとおばさんに伝えてあげるからさ」
近付くと更に血の匂いが強く鼻を衝く。
腕からもそうだけど、お腹からのそれは更に強烈だね。
おじさん急がないと間に合わないよ。
「た、大尉殿に伝えろ。メニショフ伍長は……」
「うんうん、なあに?」
僕が更に顔を近付けると……
「メニショフ伍長は最後まで任務を全う致します!!」
そう叫ぶと、ずっと押さえていた右腕をぼくへ向けて突き出してきた。
それで殴ろうとした、わけではなく。
傷口から血が溢れ出るのを何とかせき止めて、それを目潰しに使おうと思ったんだろうね。
確かに血って粘つくからね。
それが目に入っていれば、ぼくもさぞ驚いただろうし。
もしかしたらその後おじさんの反撃でやられちゃってたかもね。
………目に入っていればね。
「あ、あ、あ……」
「残念でした、アイディアは悪くなかったんだけどね」
そうぼくはおじさんに告げる。
"顔の前にかざした斧を横にずらしながら"
「さてと」
前屈みのままだった体勢から背筋を伸ばし、両手に握った斧を頭上高く振り上げる。
「おじさんの言葉は確かに伝えてあげる。
だから安心して天国に行っていいよ。
まあ、でも」
おじさんはただぼくを見上げてる。
がたがたと身体を震わせながら、ただその眼には一層の力を込めて。
歯も食いしばってる、ぎゅっと。
「おばさんやお仲間もすぐそっちにいくと思うけどね」
ぼくはおじさんの頭めがけて斧を降り下ろす。
斧はおじさんの頭蓋骨を割り砕き、柔らかい 脳髄へと乱暴に侵入していく。
その感
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