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その男ゼロ ~my hometown is Roanapur~
chapter 04 : thriller
#36 "When the night is coming soon"
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は今は取れない。
ただでさえ襲撃犯の裏に誰がいるのか分からん状況では。
「………」
路南浦
(
ロアナプラ
)
の中にいるものが協力していることは最早自明の理だろう。
少なくともこの街の人間は皆が皆、そう 思っていると見て間違いない。
問題はそれを突き止める事じゃない。
どこまで把握し、どこまで追い詰めるかだ。
弱小組織、又は個人であれば問題はない。
だがそれなりに有力な組織だとすれば厄介だ。
理想を語ればバラライカが見付ける前に、此方で身柄を押さえられれば最上なんだが……
そう上手くもいかんだろうな、この街じゃあ。
暮れゆこうとしている港街を見下ろす。気が付けば長く居着いてしまった港街を。
香港から乗り込んでバラライカと争っていたあの頃は、明日の朝日が拝める事にも感謝していたものだが。
今じゃあ街の番人めいた仕事をしているとはなあ。
面白くもあるし、不思議なものでもあるが。
明日の俺は何をしているのか。
その前に明日と言う日を無事に迎えられるかどうかも分からんわけだがな。
「まあ、なるようになるか」
短く呟き、身体の向きを変え窓から離れる。
明日は『金詠夜総会』で連絡会もある。
そこでまた何かが分かるだろう。
勿論、今夜何も起こらなければだが………
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