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インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
二人目が天災に戻る時
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つった。

「隠そうとしても無駄ッスよ。過去に試してみましたけど並大抵の人物に軍のコンピューターにハッキングすることはまず不可能に近い。それで篠ノ之束に一番親しい人物は織斑千冬―――アンタと一夏、そして篠ノ之箒。その中でISを纏って動けるのはアンタぐらいだ。それに、前からISを動かしていたんなら最初の大会であれだけ動けたのには説明がつく」
「……どうやら、お前は知っているみたいだな。それとハッキングするな」
「仕方ないじゃん。当時の俺は11歳だったんだから」

 そう言うと、彼女が俺を見る目が完全に天災に向けていたそれだった。

「………お前、まさか記憶喪失も―――」
「……いや、あれは紛れも無く本物。そして俺は完全に記憶を取り戻した」
「……何をするつもりだ、お前は」
「世界を変えるとでも言えば嬉しいか?」


 途端に俺たちの間の空気が一変した。

「まぁ、俺が世界を変えることはないだろうな」
「……そんな保証はどこにもないだろう」
「ああ、ない。それに最初に言っておくが―――俺は委員会の命令に従う気はない。例え日本以外の国に所属しようと、ディアンルグに解体命令が出されても俺は従わねぇ」
「無理だぞ。例えどんなに逃げようと、世界はお前を欲しがるだろう。なにせ、お前の持っているコアは篠ノ之束が唯一手を着けていないコアだ。それが発表されればお前はおろか、お前のバックにいる人間までもが―――」
「―――いねぇよ」
「……何?」

 俺はある四体を呼んだ。

「俺のバックには誰もいない。俺をここまで育て上げた人間は子ども諸共すべてある人物に殺された」
「………まさか、亡国企業か?」
「だったら俺は亡国企業に所属するべき人間かもな」

 その途端に前から織斑千冬が俺に接近しようとするが、二人の間にISが割って入る。

「―――千冬様、下がってください」

 それは黒いISに身を包んだくー公だった。

「ふーん、お前まだ帰ってなかったんだ」
「ええ。急遽あなたを消さなければいけない事態が発生しましたので」

 近接ブレードが降り下ろされるが、俺はそれを避けた。

「まさか、私の攻撃を避ける人物が現れるとは思いませんでした」
「遅いんだよ、お前の攻撃は」
「ですが、あなたには今度こそ死んでもらいます」

 織斑千冬並みの早さで俺に剣戟を加えようとした―――が、ISを展開していない俺相手にくー公は一撃も入れられなかった。

「……何故です? 何故あなたはISを展開せずに私の攻撃を―――」
「そりゃあ、お前の攻撃―――遅いし」
「いや、待て! どうしてISが侵入している!」
「簡単だ。こいつが篠ノ之束の付き人だからだろ」

 今頃サーバー系統は混乱しているだろうな。生きて
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