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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
閑話1 ゼロと死神
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ルーンですな。スケッチさせてもらえませんか」

「ええ。どうぞ」

スケッチが終わると儀式は終了したのか、みんなは空を飛びながらその場を離れていった。

「あれって・・・魔法?」

「そうよ」

「僕たちは飛んで戻らなくて良いの?」

闇慈はルイズに尋ねたが、それを聞くと俯いてしまった。

「やりたくても出来ないのよ・・・」

「ルイズさん。もしかして『ゼロのルイズ』と言うのはもしかして・・・」

「そうよ!!」

そう言うとルイズは闇慈に鋭い目線を送った。

「私は何をやっても出来ない!!貴族なのに魔法も使えない!!そうやって・・・そうやって。周りからバカにされて、くやしくて」

そう言っている間にルイズは段々涙声になって行った。その事を聞いた闇慈はルイズに・・・

「空・・・飛んでみたい?」

「出来るわけないでしょう!?アンタに・・・平民に出来るわけがないでしょう!?」

「みんながいなくなるまで待ったら、奇跡を見せてあげる」

そう言うと闇慈は他の生徒が居なくなることを確認すると・・・

「もう良いかな。セイクリッド・ギア!!発動!!」

「な、何!?」

闇慈が煙で纏われると髪が黒髪から銀髪に変わり、ボロ衣のオーバーマントを羽織っている姿になった。

「な、な・・・」

ルイズはその姿に呆然としていたが、闇慈は構わずにルイズを抱きかかえた。

「ちょ、ちょっと何するのよ!?///」

「さあ・・・奇跡を見せてあげる」

そう言うと闇慈は大小4枚の漆黒の翼を具現させると、大空に向かって羽ばたいた。

「・・・」

ルイズは自分の今の状況を確認すると、段々笑顔になって行った。

「どうかな?はじめて空を飛んだ気分は?」

「な、なんとも言えないわね。こんな力があったのならみんなの前で出せばよかったのに///」

ルイズは闇慈のキレイな顔立ちによる笑顔で顔を赤らめながら、背けてしまう。

「でも。良い物でしょう?飛ぶことも」

「そ、そうね。確か・・・アンジだったわね。アンタ一体何者なの?」

「それはルイズさんの部屋に言ってから話すよ。部屋は何処?」

その後ルイズの案内で部屋にたどり着いた。


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