更識の鬼―――というより悪魔
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だとまず勝てない。
「……チッ、ダンマリかよ。まぁいいや。これだけで我慢してやるよ」
まるでこれだけだと足りないと言わんばかりの答えに、その少女は眉をひそめる。
(まさか、この程度なんて屁でもないと言いたげですね。ですが、今から相手するのは束様の最高傑作。第三世代型ISが勝てるわけが―――)
―――ピピッ
少女がいつの間にか起動していたISのハイパーセンサーにある文字が浮かんでいた。
『ディアンルグから単一仕様能力《終焉》を確認』
「……は?」
さすがの少女も驚いていた。
(確かに、今まで不可解なことはありました。ですが、ワンオフ・アビリティーが二つもあるなんて………)
ありえなくもない―――のだが、束が嫌う祐人に限ってはありえないというのが少女の見解だった。
「………危ないから、絶対に出すなとは言われましたが……仕方ないですね」
少女はそう呟いて隠し球を展開した。
それが一斉に祐人の方に行くが―――
「―――待たせたな」
―――ズパッ
一閃し、その機兵―――巨人型の棍棒が斬り裂かれた。
「これ以上、私の生徒には手出しさせん」
織斑千冬、そして身に纏う白いIS『暮桜』を確認した少女はその場から消えた。
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