更識の鬼―――というより悪魔
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う暴挙に出て、さらには教師の失敗を大袈裟に取るなどして普段では見せない行動を起こしました。それもお嬢様が休んだ日限定です。
そしてある日、お嬢様を虐める男子数人が出てきました。
それを知った執事は―――お嬢様の姉と共闘してその男子グループを潰しましたが、絶体絶命に追い込まれた一人がお嬢様を盾にしてしまいました。
―――そしてそれが、そもそもの間違いだった。
本人からすればテレビで得た知識で周りが躊躇っていたから使った行動で、確かに姉も含めて全員が狼狽えた。―――ただし、一人を除いて。
その一人は何の溜めらいもなく、その男を蹴り飛ばしつつお嬢様を救出して、男子児童は倒れた。
そして近くの椅子をその児童の顔の数ミリ隣に叩きつけ、
「―――いい度胸してんじゃねぇか、雑魚が。今度そんなことしてみろ、次は屋上から突き落としてやる」
その時の瞳に光はなく、並大抵の小学生ではできない芸当だった。
それ以降、その少年は『更識の鬼』または『更識に住まう悪魔』などと呼ばれることになり、ある日を境に消えるまでお嬢様の騎士として学校中にその名を轟かせることになりましたとさ。
■■■
輝きが消えると共に、一夏と簪はディアンルグの形状が変化していることに気付いた。その形状はどこか悪魔を思い出させるような形をしていて、簪は思わず噴きそうになった。
「まさか……二次移行……?」
「そんな安いもんじゃないんだよなァ」
機兵が銃弾やレーザーを一斉に放つ―――が、祐人は食らうことはなかった。
「おっせぇんだよ、ノロマ。俺はこっちだ」
気がつくと、祐人は別の場所にいた。機兵たちはそっちに向かって撃つが―――それはどういうことか機兵たちが食らっていた。
「おせぇ、おせぇぞゴミクズ。俺はこっちだっての」
その時、胸部装甲が開いてエネルギー充填していた。
「祐人………?」
「お、おい! どういうことだよ! お前は一体何を―――」
「ちょっとはその無い頭を回転させて考えろよ」
今度は荷電粒子砲とビームライフル、さらにはビット八基が宙を舞う。
「焦土と化しな―――ゴミ」
合計13門からなる熱線が発射され、機兵たちが一瞬にして屑となった。
「さぁ、どうするんだ? まさかこれで打ち止めなんて下らないことを言うんじゃないだろうなァ?」
そして少女はそれに応えるかのように次々と展開されていく。
「………何だ、意外に少ないなァ。何だったらテメェ自身が出てきたいいだけど?」
「……………」
だがその少女は答えれなかった。何故なら彼女のISは持っていることは持っているが、今の現状
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