後日談7 球技大会(中編)
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次の日………
「さて、B組との試合だな………」
次の日の初戦、この試合でA組の順位が変わる大事な試合。
プレッシャーが物凄いかかる試合だが、ライの投げる球はいつも以上にキレが増していた。
「うん!調子良い!」
自分でも手応えがあるのか、元気そう言うライ。
「よっしゃ!ライちゃんも調子が良いみたいや!このままの勢いで優勝するで!!」
はやての檄にベンチだけでなく、応援に来ているクラスメイトからも盛り上がる。
だけど勢いだけでは野球に勝てない。
昨日試合を見てたが、B組の投手は野球部のエースで、打てないことはないが、素人には結構厳しいレベルのピッチャーだ。
「よっしゃ!!なら整列するで!!」
俺の不安を余所に、試合時間になってしまった………
「ストライク、バッターアウト!!」
ライの投げたボールがミットに突き刺さり空振りを奪った。
「ナイスだライ!」
セカンドの夜美が真っ先に声をかける。その後に他の場所で守っている者、後ろで見てるギャラリーからも声援が沸いた。
「ありがとうみんな!僕がみんなを優勝させるからね!!」
と自信満々に言うライ。
不味いよなやっぱり………
「レイ………」
そんな事を思っていると星が俺を手招きしてギャラリーから少し離れた場所に呼んだ。
用件は恐らく………
「ライ、天狗になってませんか?」
やっぱり俺と同じ考えだ。
「ああ恐らくな。しかも桐谷の奴、恐らくだが気がついてる」
「えっ!?そうなんですか?」
「ああ。証拠に1回の攻撃、全員2ストライクまで振る気配がなかった。桐谷はライが投手経験無いことを知ってるし、これはちょっと荒れるかもしれない………」
「レイ………」
「レイ、打順だぞ!」
そんな事を話していると夜美が俺に教えてくれた。
「悪い夜美!星、行ってくる」
「ええ、頑張ってください!!」
星の応援を聞いて、俺は慌ててバッターボックスに向かった………
さて、打ち損じ、アウトになった俺の後にライがフォアボールで出ていた圭を2塁打で還し先制。
幸先良いスタートになったが、更に俺の不安は膨らむ。
そしてその後はテンポよく進み、回は3回に入った………
「あっ!?」
初球、甘く入ったストレートをライトに打ち返された。
「ちっ、内に入ったか………」
まあ取り敢えずシングルヒットに抑えられて助かった。
「えっ!?」
「なっ!?」
しかし、ライトを守っていた下田(初戦9番ライトの名無し)がボールを弾いた。
「よっしゃ!!」
その間にバッターは2塁に進んでしまった。
「ごめん!
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