第93話 決着
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まるで親友の事を話すかの様な感じだった。
「そしてその相棒にも負けちまうとはな………だがそんなに悪くない気分だ」
「バルトマン………」
「さあ好きにしな、俺を殺すも捕まえるも好きにしろ」
『悪いけどそれはさせないよ』
そんな声と共にブラックサレナが転移してきた。
「くっ、離しやがれ!!クレイン!!」
「!?待て!!」
ブラックサレナ達がバルトマンを担いだので零治は慌てて叫んだが、バルトマンは連れていかれてしまった。
「くそっ!?」
追いかけようと空を飛ぼうとした瞬間、一体のブラックサレナがこっちを向き、砲撃魔法を放ってきた。
「やばっ!?」
痛みにより体が思うように動かない。
「くそっ………!!」
なんちゃってプロテクションを張り、刀を前に構え、少しでもダメージを押さえようとしたが、あまり効果が無いだろう。
せめてアギトだけでも逃がしたかったが間に合いそうに無い。
(頼むぞ、俺の運!!)
そんな神頼みをした瞬間、零治の前に3人の人影が現れた。
「レイはやらせない!」
「もうあんな思いなんて嫌だ!」
「我等がレイを守る!」
星が、ライが、夜美が零治の前に立ちはだかった。
「だから………消えろ!!」
そしてブラックサレナに巨大な魔力の槍が突き刺さる。
「エンシェント………マトリクス!!」
上から凄いスピードで落ちてきた優理は蹴りの構えのまま、槍に落ちていき、更に奥に突き刺した。
それにより大きな爆発が起こり、ブラックサレナは完全に消え去った。
「星…ライ…夜美…優理…お前ら………」
そこまで言った瞬間、星、ライ、夜美が一斉に俺に抱きついてきた。
その勢いに負け、浮かんだまま倒れる。
「お前等、俺も結構ダメージを………」
バシーン!!!
そこまで言うと、星からビンタを食らった。
「バカ!!一体どれだけ悲しかったと思ったんですか!!私は本当に………」
バシーン!!
次にライにもビンタを食らった。
「僕、もうレイを信じないよ、この嘘つき!!」
バシーン!!
最後に夜美にビンタを食らった。
「このバカ者が………」
「………ごめん………心配かけた」
そう言って3人まとめて抱きしめると、小さな子供みたいに大泣きする3人。
後ろで不満そうに見ていた優理もこの3人が大泣きするとは思ってなかったのか、どうすれば分からず、キョロキョロしている………
「本当に………ごめんな………」
暫く3人はその場でずっと泣いていた………
『昨日の事件から翌日、半壊した街にやっと市民の皆がそれぞれ自分の家へと帰って
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