第93話 決着
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な………まあ0では無いと思うから日々精進すれば良いんじゃね?」
「あの時から俺はどれだけ強くなったか………先輩、行きます!!」
『ソニックムーブ!!』
スピードに乗り、更に速くなる零治。
しかし、バルトマンの方が速く、先にバルトマンの斧が零治に向けて振り下ろされた。
「終わりだ!!」
振り下ろされるのと同時に凄まじい魔力が放出されるバルトマン。
しかし、その一撃は当たる事無く、空の雲を全て消し去った。
「消えた……だと!?」
「無数の場所からの一斉抜刀………」
先ず、一回目の抜刀で、大量の斬撃をくり出す。
「ぐっ!?」
『二回目!!』
ラグナルの声と共にすかさず、バルトマンの左上から抜刀。
『三回目!!』
今度はその右下からアギトの声と共に抜刀。
『四回目!!』
再びラグナルと共に、今度は右上から抜刀。
「そして五回目!!」
今度は零治自身の声と共に、反対側の左下から抜刀。
「『『そしてラスト!!』』」
三人の声が重なり、最後にバルトマンの目の前に立ち、抜刀で斬り抜けた。
そして………
「斬空刃無塵衝!!」
高速移動、ジャンプによる5連続の大量の斬撃は時間差がありながら全てバルトマンを斬り裂き………
「ぐあああああああああ!!!」
バルトマンは叫び声と共に、地面に落ちていった………
「はあ………はあ………はあ………」
地面に下りた零治だったが、無理な高速移動とジャンプにより、体中がボロボロだった。
「アギト………大丈夫か?」
『体中が痛いよ………』
「取り敢えず解くぞ、ユニゾンアウト」
ユニゾンを解くとアギトが真っ直ぐ俺の右肩に向かいへたり込んだ。
「お疲れ」
「零治こそ………」
『マスター、私は!?』
「当然、ありがとうラグナル」
『わ、分かれば良いんです………』
「さて、後はバルトマンだけだな………」
そう思い、バルトマンに近づく。
バルトマンは斧を手放しており、大の字で寝ていた。
「くははは、俺の負けだ。もう体が動かねえや。殺せよ」
相変わらず笑ったまま言うバルトマン。
「嫌だね、俺は元々お前を殺すために戦った訳じゃない。お前が危険な奴だから止めただけだ」
「………全く、ウォーレンと同じ事を言いやがって………」
ははっ、と笑った後、少し寂しそうな顔をするバルトマン。
「本当に惜しい男を無くしたぜ………お前より低ランクの魔力量しか無い奴だったが戦い方が面白かった………あんな奴は初めてだった………」
その言い方は
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