第93話 決着
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先頭にセインの賛同と共にゾロゾロと風呂場に向かう姉妹達。
………ってあれ?
「なあディエチ、トーレさんは?」
「トーレ姉なら………」
「いやぁ………ドジったドジった!」
椅子に座り、笑いながら左手で頭を掻く、ティーダ。
「いいから動かないで!!」
ティアナに頭を叩かれ、妹の言うことを素直に聞く。
「全く、あの時はどうなるかと思ったぞ………」
そんなティーダの反対側に椅子に座って苦笑いするトーレ。
ビルのガレキに埋もれそうになったティーダだったが、フェリアの咄嗟に展開したナイフの爆発により、ガレキに埋もれる事が無かったが、爆発に巻き込まれた為、体の至る所に包帯が巻かれ、右腕は爆発で残って降ってきたガレキにより、完全に折れてしまった。
「本当にトーレさん、ありがとうございました」
「いや、構わん。私もランスターには助けられたからな」
実はティーダの家にティーダを運んだのはトーレだった。
病院は市民の怪我人や他の管理局の魔導師で一杯であり、何処も空いていなかった。
なので取り敢えず直接家へ送ったのだった。
のだが………
(いい加減私もいつまでもいるわけには………)
「いやトーレさん、ランスターだと俺かティアナか分からないですよ」
「むぅ………」
「そうですね、是非名前で呼んでください!」
ティアナも嬉しそうにトーレに迫る。
「なら………ティアナにティーダ」
「「はい」」
兄妹揃って嬉しそうに答えた。
「さて、そろそろ………」
「あっ、せっかくなら泊まっていって下さい!!私もお兄ちゃんもそっちの方が嬉しいから」
「いや、だが………」
「まあいいじゃ無いですか、うまいワインありますよ」
「お世話になる」
酒には抗えないトーレだった………
「で、何かティアナちゃんにかなり気に入られたらしく、泊まっていくと連絡がありました」
「ああ………」
ティーダさん………
「?でも何で君達は遅れたんだ?」
「巡回をしている管理局員の目から逃げるのに苦労した………」
「ていうかこのアホのせいだけどな」
神崎の問いにフェリアが答え、ノーヴェが言葉を足すように隣にいたウェンディを殴った。
「いたっ!?だって疲れたんスから空飛んで帰りたいじゃないっスか………」
「いや、空の魔導師だっているだろ………」
「そこは私のエリアルボードに隠れれば………」
「ボードだけで浮いてるってどう考えても不自然だろ………」
そんなウェンディに呆れながら突っ込む神崎と零治。
「そういう事で一旦隠れ
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