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戦国異伝
第二話 群星集まるその一
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だしていた。そして織田家でもまた。
 髷にして耳の前を伸ばした男だった。彼が今城内の己の座にいる吉法師の前にいた。政秀がその彼の名前を信長に告げた。
「滝川一益です」
「滝川というのか」
「はい」 
 その男からも声がしてきた。
「甲賀の出であります」
「ふむ。甲賀というとじゃ」
 それを聞いてだ。吉法師はまた言った。
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