第85話 零治の過去 先輩との出会い
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包むように木々の隙間から光が差し込み、2人を照らす。
「キノコ雲が晴れてきましたね」
「そうだな……………なあ零治」
「はい?」
「俺と組まないか?」
「先輩と?」
「ああ、傭兵の仕事を2人で協力してやっていくんだ。今回の事だってお互い1人では駄目だった。だけど2人だったら………」
「乗り越えられた………」
確かに先輩の言う通り、今日の出来事はどちらか片方だけだったら駄目だった。
あの男との勝負では先輩が居なければ俺は確実に殺されていたし、俺が居なければ先輩は無事に脱出出来なかった。
「それにずっと見ていたけど、魔法を使い始めてまだ間もないだろう?変わった魔法みたいだけど戦い方も教えてやれるし………」
「………嬉しい申し出ですけど本当に俺で良いんですか?」
「何言ってんだ!俺とお前は絶対にベストパートナーだせ!」
そう言って先輩は俺の背中を叩いた。
「これからよろしくな、相棒!」
こうして俺はこの世界で始めて大事な人が出来た。
三日後………
「ここが………」
巨大なクレーターの空いた地面を見つめる1人の女性。
金髪の髪をなびかせ、険しい顔でその穴を見つめていた。
『テロリストの隠し持っていた新型の爆弾の性能らしいです。ここまで酷いとは………』
「そうね………アルベルト少将率いる一軍を消滅させるほどですものね………」
『シャイデ執務官………』
「私は大丈夫、クヨクヨしてたらアルベルト先生に怒られるからね。だけど必ず私が犯人を捕まえるわ」
そう言って、花束を穴に投げ、その場を後にした………
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