第85話 零治の過去 先輩との出会い
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ります」
「転移だろ?いいぜ、俺もお前に賭けるよ」
「………軽すぎじゃないですか?」
「大丈夫だって、なるようになるさ」
笑顔でそう言う先輩に呆れながらも肩に入っていた無駄な力が抜けた気がする。
「ラグナル」
『準備はOKです』
「座標は………まだ特定出来ないけど取り敢えず遠くに飛べば………先輩、しっかり捕まっていて下さいね、行きます!!」
「ああ、頼む」
「ジャンプ!!」
そして俺達はその場から消えた………
「ここは………」
『どうやらあの場所から4キロ程離れた湖の近くですね』
「何とかなったって事だな」
そう言って先輩と共に大きく息を吐いた。
その瞬間大きな爆発が巻き起こり、強烈な爆風が4キロ離れた俺達の方にも伝わってくる。
収まった後、アジトの上空には大きなキノコ雲が出来上がっていた。
「………多くの人が死んだな」
「………そうですね」
流石の先輩も大きなキノコ雲を見つめて真面目な顔で呟いていた。
「取り敢えず降りて、一旦落ち着くか」
先輩の提案を俺は了承した。
「こういう事を言うのはあんまり良くは無いと思うけど、取り敢えずお互い無事で良かったな」
「………そうですね」
初めて見る悲惨な光景に俺は大分参っていた。
軽はずみで始めた傭兵だが、実際はとても悲惨な現状だった。
リリなのの世界だって事に安心しきっていたのかもしれない、転生前の世界でもこういう戦争みたいな事はあった。それなのにアニメの世界ではそんな事ありえないと心のどこかで思っていたのだろう。
ここはアニメの世界であるが、アニメのままというわけでは無いのに………
「大丈夫か?」
「大丈夫………では無いですね、こういう経験は初めてなので………」
「そうか………なあお前は何で子供なのに傭兵になったんだ?お前ほどの魔力があれば普通に管理局でも上の階級までいけるだろうに………」
話題を変えるためか、俺に話しやすいだろう話題を振ってきた。
実際は話しづらい内容だが………
「俺は管理局を良く思ってません。それが理由です。」
「良くね……………なあガキンチョ?」
「俺は有栖零治です、いい加減名前で呼んでくれませんか?」
「おっと、そりゃ失礼。零治は正義だと言い張る管理局が悪だと言うのか?」
「全てとは言いません。だけど大きな組織ほど、大きな闇を抱えています。光と闇の関係の様に………」
「………お前本当に子供か?」
「よく言われます」
「………可愛くないガキ」
そう言って俺達は互いに笑いあった。
そんな2人を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ