第81話 文化祭(神崎)
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「昨日は酷い目にあった………」
昨日の災厄を思いだし、体が震える。
『神崎君!!僕と付き合って下さい!!』
この様に女装したSBS団のメンバーに告白された回数etc………
他のクラスの女装男子に告白された回数etc………
こんなモテ期が欲しいが為にイケメンを希望した訳じゃないのに………
そんな管理局でこき使われた日よりも精神的に疲れた俺は帰って直ぐに寝たおかげで、スッキリとした朝を迎えられたのだった。
「神崎君、凄く綺麗………」
学校に来て早速女装。
俺的には零治も似合ってると思うのだが、やはり人気は俺の方が高い。
やはりあの胸から少し見える丸めた紙が男を萎えさせるのだろう。
セクシーなドレスだが、それが逆に役に立ってるということだ。
「団長!!是非文化祭が終わっても………」
「絶対に着ない」
俺の返答を聞いてうなだれる団員諸君。
相手が男で良いのかお前ら………
さて、文化祭も始まり、昨日みたいな事は無いと思っていたのだが………
「きみ可愛いね、ちょっと一緒に回らない?」
「俺は男でも君みたいな可愛い子だったらOKだぜ!!」
「はぁはぁ………」
最後の奴はマジでシャレにならん!!
結局校外の男にも言い寄られる始末。
こういう訳で結局今日も走り回る事に………
これでヒールだったらと思うとゾッとする。
「なっ、前からも!?」
俺の走る前方に別の男の大群が………
今居るのは校内の廊下。1本道なので逃げ場が無い。
こういう時に黒の亡霊みたく単独転移出来ればどうにでもなるんだけど………
「流石にな………」
俺には転移魔法なんて使えないし、使っちゃマズイ。
とそんな事を考えながら周りを見る。
ここは準備室や、特別教室が多い隣の校舎。
当然こんな所で店を開いたりしないので、逃げ場が無い………
しかし………
(あそこなら!!)
俺達SBS団が勝手に使っている空き教室。
その教室がちょうどあった。
俺は直ぐ鍵を開けて中に入り、鍵を閉めた。
「さて、これで一安心。後は窓からでも………」
そう思って安心していると………
「おい、鍵でドアを開ける、離れろ!!」
嘘だろ!?そこまでするか!?
「ヤバイ!!早く逃げないと………」
俺は急いでベランダに出て、その場を後にした………
「桐谷の馬鹿………」
桐谷に言われた後、私は無我夢中で歩いた。
頭の中が桐谷の一言で一杯になり、どうにかなりそうだ………
「兄さん………」
桐谷に言われなくても分かる。でも
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