第16話
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端』をその身に宿すことができる。
具体的には、聖人の証『聖痕』を開放した場合に限り、一時的に人間を超えた力を使うことができその戦闘能力は精鋭集団である『騎士団』の一部隊すら単機で容易に壊滅させることが可能。
そんな力を持っているのなら神裂一人で行けば、すぐに終わると麻生は考えていたのだが。
「私は任務ですぐに日本を離れないといけません。
ですので、私ではなくステイルとそして上条当麻がこの救出に手伝う予定です。」
あいつまで巻き込まれているのか、とつくづく不幸だなと思ったがある疑問が浮かんだ。
「どうして俺や当麻を選んだ?
俺や当麻は魔術師でも何でもないぞ。」
「教会は麻生恭介と上条当麻をインデックスの裏切りを防ぐ足枷を命じました。」
それを聞いた麻生は神裂を睨みつける。
それでも神裂は表情変えず続ける。
「「首輪」が外れた禁止目録の裏切りを防ぐためです。
もしどちらかが教会の意に従わなかったら即刻インデックスを回収する事になりました。」
ちっ、と麻生は舌打ちをする。
普通に頼まれたのなら断るつもりだったが、インデックスと上条が関わっているのなら話は違ってくる。
此処で麻生が断ればインデックスは確実に回収されるだろう。
そして上条はそれに全力で抗うはずだ。
記憶が消えてもあいつは上条当麻だ。
彼女を守る為に拳を振うだろう。
以前の麻生ならこんな状況でも断っていたが、今の麻生は断るに断れなかった。
(ほんとどうなったんだろうな、俺。)
そう思いながら麻生は答えた。
「分かった、手伝おう。」
「ありがとうございます。」
神裂はあくまで魔術師の顔で答える。
「捕らわれている女性の名前は姫神秋沙、写真はもう見ましたね。
それではよろしくお願いします。」
そう言って神裂は立ち上がり部屋を出ていこうとするがピタッ、と突然動きを止める。
そして深呼吸をしているのか肩が上下に動いている。
そしてバッと麻生の方に振り向いた。
「申し訳ありません!!」
下げた頭が地面にぶつかりそうなくらい腰を曲げて謝る。
麻生はいきなり謝られたので呆然とする。
「前の戦いの時、私は貴方に一瞬とはいえ本気で斬りかかってしまいました。
最悪の場合、貴方を殺していたかもしれないのに。」
頭を下げながら謝る。
「お前、もしかして俺に謝る為にわざわざ此処に来たのか?」
それを指摘されると突然顔をあげてうろたえる。
照れているのか顔がとても赤くなっていた。
「わ、私は、別に・・・その・・・・」
「いいよ、俺は気にしていない。」
「え・・・」
「確かにあの一撃はまともにくらえば死んでい
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