暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第7話 姉弟仲良くそして文化考察?
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「はい」

 母上はディーネが頷くのを確認し、説明を続けました。

「では、先ず火の《発火》からよ……」

 母上がまず手本を見せるようです。母上の軍杖の先に、ポッと蝋燭の様に火が灯りました。

「では、やってみなさい」

 母上は魔法を解除しながら、ディーネに言いました。

「はい」

 母上と同じルーンを唱え杖を振りますが、火は一向に灯りませんでした。

「力の流れを感じられた?」

「はい。でも何というか……力が上手く流れない?」

「属性は火ではない様ね。続いて水のコンデンセイション《凝縮》ね」

 先程同様に、母上は手本を見せました。軍杖の先に、バケツ1杯分くらいの水が現れます。そしてそのまま杖を振って投げ捨てました。飛んで行った先で、バシャッと盛大な音が鳴ります。

「では、やってみなさい」

「はい」

 今度は杖の先に、コップ2〜3杯分の水が発生しました。成功です。そしてそのまま魔法を解除しました。水は重力に引かれて地面に落ち、泥を含んだ飛沫が飛びました。その所為で泥水がディーネの服に少しかかってしまします。

「うー」

「もう……ドジね。次から気をつけようね〜。続いて風のウインド《風》ね」

 母上が《風》を唱えると、母上の方から風が吹いて来ました。

「はい。やってみなさい」

「はい」

 ほんの少しですが、空気が流れました。

「あら、水程じゃないけど風もいけるみたいね。じゃあ、最後に土の《錬金》ね」

 母上が《錬金》を唱えると、両の拳大の泥団子が足元に出来上がりました。

「最後。やってみなさい」

 しかし火と同じで、何も起こりませんでした。

「力の流れは?」

「火と同じ。でも火より流れそうな気がする」

「なるほど。なるほど。ディーネちゃんは、水メイジね。そしてサブで風が使えるのね」

 ディーネの属性基準は、水>風>土>火です。

 母上はとても嬉しそうです。ディーネがモンモランシ家の系譜だとすると、水メイジなのは妥当と言えます。しかしサブとは言え風が使えた事に、母上はかなり喜んでいるようです。

(ディーネは母上が、如何してこんなに嬉しそうなのか気付いていないのかな?)

 そこには母上につられて、一緒に喜んでいるディーネの姿がありました。

(気付いていませんね。これから風系統の、地獄の特訓が待ってるのに……)

 私は心の中で、ディーネに合掌しておきました。



 それから母上とディーネは、やはり風系統の(地獄の)特訓をしていました。(水系統ほったらかしで)……この後、室内でコモン・マジックの練習がある筈ですよね。

 母上は常時上機嫌でしたが、ディーネは目で私に助けを
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